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社台スタリオンステーションでエピファネイアがお披露目される

  • 2015年08月11日
  • 社台スタリオンステーションにスタッドインしたエピファネイア
    社台スタリオンステーションにスタッドインしたエピファネイア
  • 500kgを優に超える鍛え抜かれた馬体を披露
    500kgを優に超える鍛え抜かれた馬体を披露
  • 来年からの種牡馬生活に向けコンディション作りに励む
    来年からの種牡馬生活に向けコンディション作りに励む

 8月10日、安平町早来にある社台スタリオンステーションにおいて、来年から種牡馬生活を始めるエピファネイア(牡5歳)が、報道陣に対してお披露目された。

 エピファネイアは父シンボリクリスエス、母シーザリオ、母の父スペシャルウィークという血統の安平町・ノーザンファーム生産馬。母は2005年にオークス(G1)、アメリカンオークス(G1)、フラワーC(G3)などを制したJRA賞最優秀3歳牝馬、最優秀父内国産馬。エピファネイアはその3番仔になる。

 エピファネイアの競走成績は14戦6勝。2012年10月の2歳新馬戦メイクデビュー京都でクリノスターオーらを退けてデビュー戦を飾ると、無傷の3連勝でラジオNIKKEI杯2歳S(G3)を制して重賞初制覇。クラシック戦線の有力候補になった。

 迎えた2013年の3歳クラシックでは、皐月賞(G1)はロゴタイプの2着、日本ダービー(G1)はキズナの2着と惜敗。夏を越し神戸新聞杯(G2)で重賞2勝目を挙げると、3冠最後の菊花賞(G1)を5馬身差で完勝しG1初制覇を遂げるとともに、母仔2代クラシック制覇を達成した。

 昨年は3連覇に挑んだジェンティルドンナ、世界ナンバーワンホースのジャスタウェイ、ダービー馬ワンアンドオンリー、秋の天皇賞馬スピルバーグ、春の天皇賞連覇のフェノーメノ、皐月賞馬イスラボニータ、秋の天皇賞レコードホルダーのトーセンジョーダン、3歳牝馬のハープスターらそうそうたるメンバーが顔をそろえたジャパンC(G1)を制覇。国際競馬統括機関連盟の2014年度ロンジンワールドベストレースホースランキングでは、130ポンドのジャスタウェイに次ぐ129ポンドを獲得し、世界2位にランクインした。

 今年の宝塚記念(G1)2週前追い切り後に左前脚繋靱帯炎が判明して回避。7月31日付で競走馬登録を抹消した。

 8月3日夕方、休養していたノーザンファーム早来から社台スタリオンステーションに移動したエピファネイアは、新たな環境に慣れるのを待って報道陣に公開。落ち着き払った堂々たる立ち居振る舞いでポーズを取った。

 事務局の社台スタリオンステーションでは「大きな不利を被りながらのダービー(G1)2着、不良馬場をものともしないで5馬身差で圧勝した菊花賞(G1)、世界のトップホースを相手に4馬身もの差をつけたジャパンC(G1)のパフォーマンスから、本馬の持つ能力は計り知れないものがあったと信じて疑いません。サンデーサイレンスの血が遠くなったことで、サンデーサイレンス系牝馬とのクロスも大丈夫となり、幅広い配合が可能な種牡馬といえます。父がシンボリクリスエス、母の父がスペシャルウィークと、当スタリオンにとっても縁のある血統ですから、次世代にその血が継承されるよう全力でサポートしていきたいと思います」と大きな期待を抱いていた。