セレクトセール1歳が行われる
日本競走馬協会が主催するセレクトセール2015の初日(1歳セッション)が13日、北海道苫小牧市のノーザンホースパーク特設会場で行われた。
238頭(牡148、牝90)が上場され、210頭(牡135、牝75)が落札され、過去最高となる76億7286万円(税込、以下同)を売り上げた。売却率は前年を4ポイント上まわる88.2%を記録した。
会に先立ち、河野太郎会長は「18回目を迎えたセレクトセールですが、昨年はジャスタウェイやアドマイヤラクティが世界のG1競走に勝利し、日本のセレクトセールからいよいよ世界のセレクトセールへと羽ばたきつつあるような、そんな気がします。今年もディープインパクト産駒など、良質馬を揃えることができましたので、活気ある市場が展開されることを期待します」と力強くあいさつ。セール取引馬の活躍を祈願した。
最高落札金額は、今春のダービー(G1)で3着だったサトノクラウンの半弟となる「ジョコンダⅡの2014」(牡、父ディープインパクト)の2億5,380万円。1億円からスタートしたせりは激しい競り合いの末に「サトノ」の冠名で知られる里見治氏が落札した。
高額2位は2頭。愛メイトロンS(G1)勝馬を母に持つ「ラッシュラッシーズの2014」(牡、父ディープインパクト)と、エイコーンS(G1)など米G1 2勝馬を母に持つ「シャンパンドーロの2014」(牡、父タピット)の2億4,840万円。いずれも金子真人ホールディングス(株)が落札した。
ほか、ニュージーランド3歳牝馬チャンピオン産駒「キングスローズの2014」(牡、父ディープインパクト)が2億1,060万円で里見治氏が、全欧3歳牝馬チャンピオンを母に持つ「サラフィナの2014」(牡、父ディープインパクト)は(株)キーファーズが1億7,280万円で落札するなど10頭が1億円を超える価格で取引された。
なお、オークス(G1)、秋華賞(G1)、エリザベス女王杯(G1)など5つのG1レースに勝利したメジロドーベル産駒(牡、父ルーラーシップ)は6,480万円で小笹芳央氏が落札。宝塚記念(G1)等に勝ったスイープトウショウ産駒は価格が折り合わずに主取となった。、
セール終了後、日本競走馬協会の吉田勝己代表は「購買者の数が増えたことが数字を伸ばした要因だと考えています。全体を底上げすることで、世界に誇れる市場になったと思います。明日の当歳市場も活気ある市場になることを期待します」とコメントした。
●せり結果の詳細については、こちらをご覧ください。
⇒http://www.jbis.or.jp/seri/2015/11H1/