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マルカシェンク産駒がJRA初勝利を記録

  • 2014年06月27日
  • 2歳新種牡馬の中で最初にJRA初勝利を記録したマルカシェンク
    2歳新種牡馬の中で最初にJRA初勝利を記録したマルカシェンク
  • 産駒の活躍に足取りも軽やか
    産駒の活躍に足取りも軽やか
  • サンデーサイレンスの後継として期待は大きい
    サンデーサイレンスの後継として期待は大きい

 6月21日、JRA東京競馬場で行われた3回東京第5日1Rの2歳未勝利戦(芝1400m)において、マルカシェンク産駒のリバークルーズ(牝2歳)が鼻差逃げ切って優勝。この勝利でマルカシェンク(牡11歳)は、今年の2歳新種牡馬の先陣を切って記念すべきJRA初勝利をあげた。

 マルカシェンクは父サンデーサイレンス、母シェンク、母の父ザフォニックという千歳市・社台ファーム生産馬。母は1999年の伊1000ギニー(G2)勝ち馬で、半妹には2009年の京成杯オータムH(G3)などを制したザレマがおり、マツリダゴッホ、アクシオン、アドマイヤメイン、フサイチパンドラと同じ、サンデーサイレンスの最終世代となる。

 2005年9月の2歳新馬戦でデビュー勝ちを収めると、続くデイリー杯2歳S(G2)で重賞初制覇。さらに京都2歳Sも制してデビューから無傷の3連勝を飾りクラシックの有力候補となった。しかし、その後、右前脚を骨折し休養。何とか間に合った2006年の日本ダービー(G1)は4着に終わった。古馬になってからは2008年の関屋記念(G3)を制覇。2010年に引退するまでに通算35戦5勝の成績を刻んだ。

 2011年から日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬入り。初年度産駒は19頭が血統登録され、すでに全国の競馬場で4頭がデビューしている。

 事務局の(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブでは「マルカシェンクは現役時代、父譲りのスピードと切れ味を誇り、マイルの重賞を2勝したサンデーサイレンスのラストクロップを代表する競走馬でした。初年度産駒数は19頭と少ないですが、その中から早速JRAで勝ち馬が誕生しましたので、今後の産駒の活躍に期待が高まりますね」と喜んでいる。