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ロードカナロアが社台スタリオンステーションにスタッドイン

  • 2014年01月17日
  • 社台スタリオンステーションに到着したロードカナロア
    社台スタリオンステーションに到着したロードカナロア
  • 2013年度JRA賞年度代表馬&最優秀短距離馬を受賞
    2013年度JRA賞年度代表馬&最優秀短距離馬を受賞
  • 父キングカメハメハ似の顔つき
    父キングカメハメハ似の顔つき

 1月16日午後2時頃、安平町早来の社台スタリオンステーションにロードカナロア(牡6歳)がスタッドインし、今季からスタートする種牡馬生活に向け、新たな一歩を力強く踏み出した。

 ロードカナロアは父キングカメハメハ、母レディブラッサム、母の父ストームキャットという血統で、新ひだか町三石のケイアイファーム生産馬。

 競走成績は19戦13勝2着5回3着1回。2010年12月のメイクデビュー小倉で初陣を飾ると、4戦目から破竹の5連勝で2011年の京阪杯(G3)、2012年のシルクロードS(G3)を連覇。2012年のスプリンターズS(G1)をコースレコードで圧勝しG1初勝利を挙げた。続く香港スプリント(G1)も優勝。日本調教馬初の同レース制覇を成し遂げ、2012年度JRA賞最優秀短距離馬を受賞した。昨年は阪急杯(G3)をステップに高松宮記念(G1)、安田記念(G1)と3連勝。さらにスプリンターズS(G1)、香港スプリント(G1)を2年連続で制覇し、2013年度JRA賞の年度代表馬と最優秀短距離馬の栄誉を手にした。

 1月13日に京都競馬場で引退式を行い、ファンに最後の別れを告げたロードカナロアは、福島県天栄村のノーザンファーム天栄を経由して到着。スタッドインにはオーナーである(株)ロードホースクラブの中村伊三美代表取締役夫妻、生産者であるケイアイファームの中村智幸ジェネラルマネージャーらも駆けつけ、愛馬の門出を見届けた。

 到着時の馬体重は486Kg。馬運車を降りるとG1 6勝を挙げた端麗な馬体を報道陣へお披露目した。

 ロードカナロアのために準備された馬房は、かつてノーザンテーストやトニービン、ミスターシービーらが過ごしていた社台スタリオンステーションで最も古い由緒ある厩舎。隣はルーラーシップで、奇しくも同じキングカメハメハ産駒、同じ香港G1勝ち馬が顔を並べることになった。

 ロードカナロアに設定された種付料は500万円(種付時迄全額前納⇒不受胎時全額返還、フリーリターン特約対象)。新種牡馬ではオルフェーヴルに次ぐ高額となるが、すでに多くの配合申し込みが来ているという。

 事務局の三輪圭祐さんは「利発そうな顔つき、どっしりと構えた物怖じしない性格は父のキングカメハメハそっくりですね。さすが世界のロードカナロア。香港スプリント連覇も納得です。産駒には父の堅実で活力ある遺伝力、本馬のスピードを伝えてほしいと思います。来月の種牡馬展示会まであまり時間はありませんが、しっかりとケアして生産者や馬主の方々に年度代表馬の素晴らしい馬体をご披露したいと考えております。今後ともご支援、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。」と期待を込めていた。