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クーリンガーがにいかっぷホロシリ乗馬クラブに移動

  • 2013年10月15日
  • クーリンガー
    クーリンガー
  • 14歳で転機を迎えた
    14歳で転機を迎えた
  • 去勢後も体調は良好
    去勢後も体調は良好
  • 来春の乗用馬デビューを目指す
    来春の乗用馬デビューを目指す

 新冠町の優駿スタリオンステーションで繋養されていたクーリンガー(14歳)が種牡馬生活を引退し、乗用馬となるため新冠町のにいかっぷホロシリ乗馬クラブに移動した。

 クーリンガーは大種牡馬フォーティナイナーの直子で、アメリカG1馬クールアライヴァルを母に持つ。1999年、浦河町の浦河日成牧場で生まれ、現役時代はダートを得意とし、61戦10勝をマークした。主な勝ち鞍はマーチステークス(G3)、名古屋大賞典(G3)2連覇、マーキュリーカップ(G3)など。地方G1レースでも2・3着の実績があり、全国の競馬場をタフに走って5億円近い賞金を稼いだ。

 2008年に種牡馬入りし、毎年10頭前後の繁殖牝馬を集めた。これまで13頭がデビューし、初年度産駒ゴーイングストーン(現役)がJRAで2勝、ゴーイングベル(現役)が今夏、3歳未勝利戦を勝ち上がっている。2歳世代、1歳世代はともに5頭血統登録されている。

 にいかっぷホロシリ乗馬クラブには10月上旬に到着し、現在は去勢されている。今後は産駒の活躍を見守りながら、乗用馬としての道を歩む。同乗馬クラブの山畠輝男支配人は、

 「移動後も落ち着いていますね。馬の様子を見て、早ければ今月末から乗用馬としての訓練を開始しようと考えています。順調にいけば、来春には一般のお客様を乗せて引き馬やトレッキングに出向くことになるでしょう。初心者でも誰でも安心して乗ることができる馬になれるよう、じっくり訓練していきたいです。」と、話している。

 同じ厩舎にいるダイワテキサスやナリタセンチュリー、ライブリマウントらと同様に一般見学は可能。名だたる元重賞馬とまじっても、真っ白な馬体はひと際目立つ存在となっている。