馬産地ニュース

アドマイヤジャパンが優駿スタリオンステーションに移動

  • 2013年09月09日
  • 優駿スタリオンステーションに移動してきたアドマイヤジャパン
    優駿スタリオンステーションに移動してきたアドマイヤジャパン
  • 生まれ故郷の新冠へ戻り、新天地での再起を誓った
    生まれ故郷の新冠へ戻り、新天地での再起を誓った
  • 母ビワハイジは5頭の重賞勝ち馬を輩出。半弟アドマイヤオーラ共々の活躍が期待されている
    母ビワハイジは5頭の重賞勝ち馬を輩出。半弟アドマイヤオーラ共々の活躍が期待されている

 9月8日、日高町門別のブリーダーズ・スタリオン・ステーションに繋養されていたアドマイヤジャパン(牡11歳)が、新冠町の優駿スタリオンステーションに移動した。来季から新天地で種牡馬生活を続ける。

 アドマイヤジャパンは父サンデーサイレンス、母ビワハイジ、母の父カーリアンという血統。1995年に阪神3歳牝馬S(G1)に優勝し、JRA賞最優秀2歳牝馬に輝いたビワハイジの3番仔で、半弟・半妹には2011年のジャパンC(G1)、2010年の天皇賞(秋)(G1)、2009年のオークス(Jpn1)、桜花賞(Jpn1)などを制したブエナビスタ、2011年の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)をデビュー2連勝で制し2011年JRA賞最優秀2歳牝馬に輝いたジョワドヴィーヴル、2008年の京都記念(G2)などを制したアドマイヤオーラ、2012年のエプソムC(G3)優勝のトーセンレーヴといった重賞勝ち馬がいる。

 競走成績は10戦2勝。2004年の2歳新馬戦でデビュー勝ちを収めると、3戦目となった2005年の京成杯(G3)で重賞初制覇を果たした。弥生賞(G2)ではディープインパクトに首差2着と健闘。クラシック3冠は、皐月賞(G1)3着、ダービー(G1)10着、菊花賞(G1)2着となった。

 2007年からブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬入り。主な産駒にはシーブリーズライフ(クロッカスS)、ディアセルヴィス(福島2歳S)、グランデスバル(佐賀・球磨川賞)、ビービージャパン(ライラック賞)、テイエムダイパワー(福寿草特別)、ライジングサン(伊勢特別)、ヤサカシャイニー(ハッピーエンドプレミアム)などがいる。

 7シーズン過ごしたブリーダーズ・スタリオン・ステーションの旅立ちにはスタリオンスタッフが「新天地でも頑張ってほしい」とエールで見送り。新たなパートナーを迎え入れた優駿スタリオンステーションでは「今回、縁があって繋養することになりました。まだ、11歳と若いですし、2歳世代も90頭ほどいるので、これから活躍馬を出す可能性は高いと思います。母系も素晴らしいですし、うちで種牡馬生活を送っている半弟のアドマイヤオーラと一緒に兄弟で頑張って、もうひと花咲かせてほしいですね」と夢を広げていた。