エイシンデピュティ産駒が初勝利
5月30日、岐阜県の笠松競馬場において今年度最初の2歳新馬戦(ダート800m)が行われ、エイシンデピュティ産駒のカツゲキイチバン(牡2歳)が後続に9馬身差をつけ逃げ切り勝ち。この勝利で今年の2歳が初年度産駒となるエイシンデピュティ(牡11歳)は、種牡馬として記念すべき初勝利を記録した。2歳新種牡馬の勝利はパイロ、セイントアレックスに続き3頭目となった。
エイシンデピュティは父フレンチデピュティ、母エイシンマッカレン、母の父ウッドマンという栗毛。半弟には2007年の菊花賞(Jpn1)4着のエーシンダードマンがいる。
競走成績は30戦10勝。2005年4月に3歳未勝利戦でデビューすると、5歳になって本格化。2007年3月の準オープン、4月のオープン、6月のエプソムC(G3)と3連勝で重賞初制覇を果たした。翌2008年には京都金杯(G3)で重賞2勝目をマーク。5月の金鯱賞(G2)を制して臨んだ宝塚記念(G1)では、メイショウサムソン、インティライミの追撃を凌いでゴール。初のG1タイトルを手にした。
現役引退後の2010年シーズンから新ひだか町静内のレックススタッドで種牡馬入り。初年度産駒は27頭が血統登録されている。
待望の初勝利にレックススタッドでは「2歳新種牡馬の初勝利では3番目ですが、笠松競馬では今年最初の2歳新馬戦を勝てたのでうれしいです。エイシンデピュティの成長力が産駒に伝わっていると思うので、これからがますます楽しみになりました」と笑顔を見せていた。