馬産地ニュース

JBBA胆振種馬場繋養種牡馬が移動

  • 2012年08月13日
  • 輸出検疫所に生まれ変わる日本軽種馬協会胆振種馬場
    輸出検疫所に生まれ変わる日本軽種馬協会胆振種馬場
  • 名残惜しそうに放牧地の草を頬張るシルバーチャーム
    名残惜しそうに放牧地の草を頬張るシルバーチャーム
  • 旅立ちの準備をするアキヒロホマレ
    旅立ちの準備をするアキヒロホマレ
  • 住み慣れた厩舎に別れを告げるサニングデール
    住み慣れた厩舎に別れを告げるサニングデール
  • 馬運車に積み込まれるデビッドジュニア
    馬運車に積み込まれるデビッドジュニア

 8月11日、白老町の日本軽種馬協会胆振種馬場に繋養されていた4頭の種牡馬が、新ひだか町の日本軽種馬協会静内種馬場へ移動した。

 移動したのはデビッドジュニア(牡10歳)、シルバーチャーム(牡18歳)、サニングデール(牡13歳)、アキヒロホマレ(牡27歳)。今後、胆振種馬場は業務を変更し、輸出検疫所となる。

 胆振種馬場は胆振管内有志の出資金によって1960年に苫小牧市内に創立された苫小牧種馬場が前身。1961年に国有借受のライジングフレームを繋養して種付け業務を開始した。その後、苫小牧市の発展に伴い市街地が種馬場周辺まで伸びたため、1970年に現在の白老町へ移転し名称を胆振種馬場と改称した。

 歴代の繋養種牡馬は、シプリアニ、セダン、ロイヤルスキー、インターメゾ、クリスタルパレス、タップオンウッド、ルション、クリスタルグリッターズ、オペラハウス、キンググローリアス、チーフベアハート、デヒア、キャプテンスティーヴ、バゴなど。最盛期には民間からのシンジケート所有種牡馬も含め6頭を繋養し、250頭を超える繁殖牝馬に交配したこともあった。

 業務変更は種馬事業の円滑な実施を図るためのもの。今後は新ひだか町の静内種馬場、青森県の七戸種馬場、鹿児島県の九州種馬場の3か所で種付け業務を行う。

 種牡馬の移動には静内種馬場の中西信吾場長以下スタッフが総出で手伝い。1頭ずつ健康状態をチェックして、慎重に馬運車へ積み込んだ。旅立ちを見守った胆振種馬場の小園明憲場長は「新天地で頑張ってほしい」と愛馬の幸せを祈っていた。