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オグリキャップの一周忌法要と馬像除幕式が行われる

  • 2011年07月04日
  • オグリキャップの除幕式セレモニー
    オグリキャップの除幕式セレモニー
  • 来賓として挨拶した土川健之JRA日本中央競馬会理事長と橋本聖子参議院議員
    来賓として挨拶した土川健之JRA日本中央競馬会理事長と橋本聖子参議院議員
  • 馬像を前に製作秘話などを語る後藤信夫氏
    馬像を前に製作秘話などを語る後藤信夫氏
  • オグリキャップ所縁の品やファンのメッセージが展示された優駿記念館
    オグリキャップ所縁の品やファンのメッセージが展示された優駿記念館
  • 馬頭観音前で行われた一周忌法要
    馬頭観音前で行われた一周忌法要

  1980年代後半から90年代前半にかけて競馬ブームを巻き起こしたアイドルホース、オグリキャップの一周忌法要と馬像除幕式が7月3日、同馬が種牡馬時代を過ごした新冠町の優駿メモリアルパークで行われた。

  一周忌法要と除幕式には、土川健之JRA日本中央競馬会理事長、橋本聖子参議院議員、水野豊香JRA日本中央競馬会理事、小栗孝一初代オーナー、瀬戸口勉元調教師、稲葉裕治稲葉牧場代表といった関係者が出席。全国からも約500人のファンが駆けつけた。

  一周忌法要は新冠町・馬頭観音寺の山口順昭大僧正御導師が馬頭観音の前で独経。関係者や一般ファンが焼香し、冥福を祈った。

  除幕式式典では須崎孝治オグリキャップ号馬像建立委員会委員長が主催者挨拶。「人々に感動を与えたオグリキャップの雄姿を後世に残そうと馬像建立委員会を発足し、JRA様などの協力のもと募金活動をしたところ、全国から1,274人、2,830万円余りが集まり、今日の日を迎えることができました。馬像ではオグリキャップの芦毛を再現しました。オグリに会いたくなったら優駿記念館メモリアルパークへ足をお運びください」と感謝した。

  来賓の土川健之JRA理事長は「馬像の前で目を閉じると平成2年のラストランの有馬記念がよみがえってきます。馬像と共にオグリキャップの物語は永遠に語り継がれるでしょう。いま、日本は東日本大震災の復興、復旧に向け努力しています。私たち馬に携わる者は競馬開催を通じて夢と感動希望を与えることで元気付けようとしていますが、オグリキャップも『最後まで諦めるな、頑張れ日本』と勇気付けてくれることと思います」と挨拶。

  橋本議員は「ファンの素晴らしい気持ちのもと、この馬像が作られたと聞いて嬉しく思います。牧場出身の私も馬の頑張る姿を見てスケートや自転車競技を頑張ってこれました。オグリキャップは“強いことは美しい”を身をもって表現しました。言い訳もせず、ただひたすら頑張る姿を見せることが人々に感動を与える。私たちもオグリキャップから学ばなければいけないことと思います」と讃えた。

  セレモニーでは馬像作製者である後藤信夫氏を紹介。馬像を作りに当たっての苦労や秘話、オグリキャップの思い出、印象などを話した。また、会場では現役当時の写真や蹄鉄、馬腹など、所縁の品々を展示。「夢と感動をありがとう」「会えて本当に良かった」など、募金と共にファンから贈られたメッセージも飾られた。