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ハクタイセイが種牡馬を引退、JBBA静内種馬場で余生

  • 2010年12月02日
  • ハクタイセイ
    ハクタイセイ
  • 馬運車から降りるハクタイセイ
    馬運車から降りるハクタイセイ
  • 屋内運動場で馬装を取ってボディチェックを受けた
    屋内運動場で馬装を取ってボディチェックを受けた
  • 獣医の診断を受けるハクタイセイ
    獣医の診断を受けるハクタイセイ

 幕別町の十勝軽種馬農協種馬所に繋養されていた1990年の皐月賞馬ハクタイセイ(牡23歳、父ハイセイコー)が12月1日夜、新ひだか町のJBBA日本軽種馬協会静内種馬場に繋養場所を移した。今後は種牡馬登録を抹消し、同種馬場で功労馬として余生を送る。

 ハクタイセイは父ハイセイコー、母ダンサーライト、母の父ダンサーズイメージという血統。同期にはアイネスフウジン、メジロマックイーン、メジロライアンなどがいる。

 1989年7月に小倉でデビュー。5戦目で初勝利を挙げると、400万、シクラメンS、若駒S、きさらぎ賞(G3)、皐月賞(G1)と6連勝でクラシック制覇。父ハイセイコーに続き父仔2代制覇を成し遂げた。

 1992年からJBBA所有種牡馬として静内種馬場で種牡馬入り。1993年からは鹿児島県の九州種馬場、1997年には再び静内種馬場へ戻り、1999年から白老町の胆振種馬場へ移動。翌2000年からは十勝軽種馬農協種馬所で種牡馬生活を続けていたが、2006年の1頭を最後に種付けはしていなかった。

 12年ぶりとなる再入厩は日没後となった。照明が照らされる中、馬運車から降りるとゆっくりとした足取りで屋内運動場へ移動した。馬装を取り、歩様をチェックすると用意された厩舎へ。獣医の検診を受けてから馬房へ入った。

 到着を見届けた中西信吾場長は「高齢での移動なので心配したが、無事着いて良かった。芦毛特有の持病はあるが、健康状態も良いですね。ゆっくりと老後を過ごしてほしいですね」と話していた。