シンボリルドルフが東京競馬場でお披露目される
ジャパンカップが行なわれた11月28日、舞台となった東京競馬場に不敗の三冠馬シンボリルドルフ(牡29)が登場し、昼休みにパドックでお披露目された。
同馬は、門別町のシンボリ牧場の生産馬で、父パーソロン、母スイートルナ(その父スピードシンボリ)という血統。2歳夏に新潟競馬場でデビューし、史上初めて不敗のまま三冠を制覇。その後も有馬記念(G1)(2回)、天皇賞(春)(G1)、ジャパンカップ(G1)を制して“7冠馬”の称号を得た。
引退後、1987年から門別町のシンボリ牧場で種牡馬となり、初年度産駒からトウカイテイオーを輩出。ほかキョウワホウセキ(サンスポ4歳牝馬特別(G2)、東京新聞杯(G3))、ツルマルツヨシ(京都大賞典(G2)、朝日チャレンジC(G3))、アイルトンシンボリ(ステイヤーズS(G2))などを出してきた。現在は千葉のシンボリ牧場で余生を送っている。
ゲストで登場した岡部幸雄元騎手は「シンボリルドルフは、私の騎手人生を変えてくれた馬でした。今年牧場には会いに行きましたが、お客さんの前では初めて会います。元気そうでしたし、スイッチが半分入って現役時代のようでした。今後も元気にすごしてもらいたいですね」とコメントし、司会の鈴木淑子さんや井崎修五郎さんらと昔話に花を咲かせていた。
シンボリ牧場の和田孝弘社長は「パドックを囲むファンの中には、現役時代を知らないような方たちもたくさんいて、ビックリしました。元気な姿を見せられてよかった」と終始笑顔だった。