馬産地ニュース

JBBAで種牡馬展示会が行われる

  • 2021年02月15日
  • 新しく導入されたノーブルミッション
    新しく導入されたノーブルミッション
  • 挨拶を行う益満副会長
    挨拶を行う益満副会長
  • 供用2年目も満口となったデクラレーションオブウォー
    供用2年目も満口となったデクラレーションオブウォー
  • アニマルキングダム
    アニマルキングダム
  • マクフィ
    マクフィ
  • クリエイターⅡ
    クリエイターⅡ

 2月10日、新ひだか町の日本軽種馬協会静内種馬場は、種牡馬展示会を開催した。新ひだか町の種牡馬展示会は、隣接するアロースタッド、レックススタッドとの同日開催が恒例となっており、同種馬場はそのトップを切って午前9時にスタート。今年は、新型コロナウイルス感染症拡大対策としての検温所が設けられ、来場者の体温をサーモグラフィでチェック。会場内ではソーシャルディスタンスの確保が呼び掛けられる中での開催となった。

 同協会の益満宏行副会長は「昨年は供用初年度のアニマルキングダム、2年目のデクラレーションオブウォー、産駒の活躍が目覚ましいバゴに100頭以上の種付けをしていただいたのをはじめ、多くのご利用をいただき、無事シーズンを終えることができました。また、昨年はバゴ産駒の国内G1制覇や、マクフィ本邦初年度産駒の活躍という明るい話題もございました。みなさまのご理解、ご協力に深く感謝申し上げます」とあいさつ。続いて、今年度からラインナップに加わったノーブルミッションについて「馬体、血統、競走成績、種牡馬成績に加え、歩きの良さにほれ込み、日本での成功を確信して導入したものでございます。末永くみなさまにご活用いただけることを願っております。よろしくお願いいたします」と配合を呼び掛けた。

 トップを切って登場したのは供用初年度のノーブルミッション。担当者から名種牡馬ガリレオ産駒で、そのガリレオの代表産駒であるフランケルの全弟であるという血統背景や英、仏、愛のG1競走を制し、欧州の古馬チャンピオンとなったこと。そして、すでに欧米で重賞勝ち馬を送っている種牡馬成績などが紹介され、本馬や、本馬の全兄フランケルの活躍産駒にはノーザンダンサーのインブリードが存在することなどが紹介された。続いて登場したのはデクラレーションオブウォー。こちらも世界的名種牡馬ウォーフロントの直仔で、英インターナショナルS(G1)、クイーンアンS(G1)の優勝馬。初年度から仏2000ギニー(G1)優勝馬オルメドを送り出すなど、7頭のG1優勝馬含む、18頭の重賞勝ち馬を送るなど成功し、日本でも持ち込み馬として生産されたデュードヴァンがダート重賞戦線で活躍していることなどが報告され「今年1歳となった本邦初年度産駒は父譲りのバランスの良い好馬体と評判も良く、市場での評価が楽しみです」と締めくくられた。

 その後、ケンタッキーダービー(G1)とドバイワールドC(G1)を勝ったアニマルキングダム、初年度産駒が好調なマクフィ、クリエイターⅡと続き、初年度産駒からジャパンダートダービー(Jpn1)2着ダイメイコリーダを輩出したエスケンデレヤ、クロノジェネシスやステラヴェローチェの活躍が記憶に新しいバゴが堂々とした歩様を披露。最後はサニングデール、デビッドジュニアが登場し、同種馬場で種牡馬生活を送る全9頭が展示された。