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優駿スタリオンステーションで種牡馬展示会が行われる

  • 2021年02月15日
  • 新種牡馬ミッキースワロー
    新種牡馬ミッキースワロー
  • ミッキースワローのPRをする菊沢隆徳調教師
    ミッキースワローのPRをする菊沢隆徳調教師
  • 新種牡馬ミスターメロディ
    新種牡馬ミスターメロディ
  • 地元産G1馬のゴールドアクター
    地元産G1馬のゴールドアクター
  • 展示会のトリを務めたヘニーヒューズ
    展示会のトリを務めたヘニーヒューズ

 新冠町の優駿スタリオンステーションで2月11日、種牡馬展示会が行われた。

 同種馬場は1989年設立。過去には怪物オグリキャップをはじめ、カネヒキリ、キングヘイロー、コマンダーインチーフ、マーベラスサンデー、マヤノトップガンなど数多くの種牡馬を繋養している。

 種牡馬展示会は毎年2月の恒例行事で、今年はコロナ禍での開催となり、主催者・来場者はマスクを着用するなど、対策を取りながらの内容となった。従来は展示会開始前から豚汁や温かい飲み物のサービスがあったが、今年はそれを見合わせ、展示会終了後に軽食が手渡される形式となった。

 展示会当日は晴天に恵まれ、風もなく、展示会は午前11時から予定通り開始となった。今年は2020年に完成した新厩舎前で初めての開催となった。真新しい青いウェアを着たスタッフがテンポ良く馬を連れ出し、立ち姿やウォーキングを披露した。頭数は25頭に及んだが、どの馬も時間をかけて丹念に磨き上げられ、まだ寒い時期ながら毛ヅヤの良さをうかがえた。もともと大人しい馬や、高齢に近づいてきた馬を除けば、一様にエネルギッシュで、迫力満点に立ち上がる馬も目立った。また、そうした馬たちのみなぎるパワーをスタッフは巧みに、冷静に操り、スムーズに展示会は終わった。

 新種牡馬はアルバート、サングレーザー、ミスターメロディ、ミッキースワロー、新入厩馬はリアルインパクトで、目当てとする来場者が多かった。トリは2020年中央ダートのチャンピオンサイアー・ヘニーヒューズが務め、貫禄たっぷりに締めくくった。アルバートの展示では馬主・林正道氏からの応援メッセージが盛り込まれ、ミッキースワローの展示では、現役時代を管理した菊沢隆徳調教師が直接PRし、生産者は熱心に耳を傾けていた。訪れた生産者はじっくりと馬をチェックし、手持ちのカメラやスマートフォンで記録する人も多かった。

 展示会時点でアジアエクスプレス、エスポワールシチー、シルバーステート、ヘニーヒューズ、ホッコータルマエ、ミスターメロディは満口で、他にも満口が迫っている馬は少なくない。事務局である(株)優駿の椎名宏幸氏は、「おかげさまで今年も無事開催することができました。コロナ禍で、その対策を取りながらとなりましたが、種付けシーズンに向けて馬主・牧場の皆さまへ実馬を披露する場となればと思います。ご覧いただいた通り、新種牡馬を含めてどの馬も体調は良好で、すでに種付けを開始している馬もいます。さっそく展示会終了後からお申し込みが相次ぎ、反響に喜んでいます」と、振り返った。