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ビッグレッドファームで種牡馬展示会が開催される

  • 2021年02月12日
  • 白さを増したジョーカプチーノ
    白さを増したジョーカプチーノ
  • BRFスタリオンズでは、一番のキャリアを誇るロージズインメイ
    BRFスタリオンズでは、一番のキャリアを誇るロージズインメイ
  • 逆輸入種牡馬となったダノンバラード
    逆輸入種牡馬となったダノンバラード
  • 産駒に重賞制覇の期待もかかるゴールドシップ
    産駒に重賞制覇の期待もかかるゴールドシップ
  • 新種牡馬ながら、展示会のトリを務めたウインブライト
    新種牡馬ながら、展示会のトリを務めたウインブライト

 2月11日、ビッグレッドファームで種牡馬展示会が開催された。

 この日は5頭の繋養種牡馬が展示。その中でトップバッターを務めたのが、ビッグレッドファームに移動してきてからは6年目のシーズンを迎えるジョーカプチーノ。その後は種牡馬としてのキャリア、そして21歳という年齢共に繋養種牡馬では一番となったロージズインメイが姿を見せる。

 初年度産駒のセンセーショナルな活躍だけでなく、逆輸入種牡馬としても話題を集めたダノンバラードは、昨年、ロードブレスが産駒初となる重賞制覇。一昨年の108頭に続き、昨年も104頭の繁殖牝馬に配合と、ビッグレッドファームにスタッドインして以降は安定した人気を誇っている。昨シーズン後半に受胎率の低下が見られたこともあり、今シーズンは種付頭数をセーブするとの発表もあっただけに、希少価値が出てきた現1歳世代の産駒たちは、マーケットでも注目の存在となりそうだ。

 昨年はオークス(G1)でウインマイティ―が3着、阪神JF(G1)でもユーバーレーベンが3着に入るなど、産駒の重賞での活躍が目立っていたゴールドシップは4番目の展示となった。この日、最初に展示されたジョーカプチーノと同様に、芦毛の毛色はすっかり真っ白になった見た目もあってか、種牡馬としての風格も更に増してきた。芝の中長距離を得意とする産駒は、現役時の父と共通する成長力も示しており、今年は待望のG1初制覇の報告を父に届けてくれることだろう。

 この展示会最後の展示となったのは、新種牡馬のウインブライト。展示に際しては、管理をしていた畠山吉宏調教師からのメッセージが蛯名聡マネージャーから読み上げられ、「デビュー前から期待をしていましたが、結果的にはその高い期待以上の活躍を残してくれました。年齢を重ねながら、ぐんぐんと良くなっていった、その成長力には驚かされました。この成長力はステイゴールド系の特徴ともいえます。この系統の種牡馬には、気性の難しい馬も多く見られますが、ウインブライトは素直で扱いやすく、調教やレースでも難しい面を見せませんでした」と管理調教師としてのセールスポイントを、詰めかけた生産関係者に伝えていた。

 展示会自体は20分ほどと短かったが、牧場スタッフが途中の町道からの駐車場への誘導をはじめとする円滑な進行を行い、また、場内では絶えることなく、来場者への挨拶の声がこだまするなど、ビッグレッドファームという牧場のイメージも高めた展示会となった。