馬産地ニュース

ブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種付安全祈願祭

  • 2021年01月29日
  • 関係者が参列した種付安全祈願祭
    関係者が参列した種付安全祈願祭
  • 祈りを捧げる下河辺行雄代表取締役
    祈りを捧げる下河辺行雄代表取締役
  • 新種牡馬のフィエールマン
    新種牡馬のフィエールマン

 1月26日、日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションは、種付安全祈願祭を執り行った。

 種付安全祈願祭は、種付シーズン前に種馬場で行われる恒例行事。2月から7月まで6か月に及ぶ長い種付シーズンにおいて、人馬の安全、健康、無事の出産、関係馬の活躍などを祈願するもの。管理する(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブの下河辺行雄代表取締役をはじめとした役員や職員、種馬場スタッフ、獣医師、日高軽種馬農業協同組合の職員などが参列した。

 参列者は富川神社の高橋秀徳宮司の神事に則り、種付所に設けられた祭壇の前で、玉串をたてて根元を両手で持って玉串に祈りを込め、玉串の根元を神前の方へ向けて寝かせてから祭壇に納めて、二礼二拍手一礼の作法で拝礼した。

 高橋宮司は「皆様が祈りを込めて納めた玉串は、地元富川の氏神様のもとへ届いているものと存じます。昔からこうしたご神事を行う際に、神様に祈りをささげるというのは大事なことですが、それと同時に神様の前に立ち手を合わせることにより、ご自身の気持ちを切り替える、心を整えるといった意味合いもございます。本日のご神事を一つの節目として、どうぞ種付けの大事な期間がこれから始まることとは存じますが、事故のないよう、怪我のないよう、無事に終えていただければと存じます。今後とも参列者の皆様や皆様が育てます競走馬のますますのご健勝ご多幸を心からお祈りいたします」と説いた。

 ブリーダーズ・スタリオン・ステーションには、2018年の菊花賞(G1)に勝ち、2019年、2020年の天皇賞(春)(G1)連覇した2020年JRA賞最優秀4歳以上牡馬のフィエールマンが1月14日に新種牡馬としてスタッドイン。2019年のBCジュヴェナイルターフスプリント(G2)をデビュー3連勝で制覇したアメリカンファラオ産駒のフォーウィールドライブの導入が1月26日に発表された。また、2020年JRA賞最優秀2歳牡馬ダノンザキッドの父と知られるジャスタウェイが社台スタリオンステーションから新入厩。ほかにも初年度産駒が好調のリオンディーズ、ラブリーデイ、2021年2歳新種牡馬コパノリッキー、キタサンブラックの父として有名なブラックタイドなど総勢18頭のラインナップで2021年の種付シーズンを迎える。