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ミッキースワローが優駿スタリオンステーションにスタッドイン

  • 2021年01月21日
  • スタッドインしたミッキースワロー
    スタッドインしたミッキースワロー
  • 元気な姿で優駿スタリオンステーションに降り立った
    元気な姿で優駿スタリオンステーションに降り立った
  • G1の舞台でも堂々としたパフォーマンスを披露した
    G1の舞台でも堂々としたパフォーマンスを披露した

 1月15日午前9時過ぎ、新冠町朝日にある優駿スタリオンステーションに、2021年から新たに種牡馬として供用を開始するミッキースワローがスタッドインした。

 1月13日付で競走馬登録を抹消したミッキースワローのスタッドインには、飛渡清一優駿スタリオンステーション社長やスタッフ、事務局(株)優駿の職員らが出迎え。新天地に到着した期待の新種牡馬に対して期待の眼差しを送った。

 牡7歳鹿毛のミッキースワローは、父がトーセンホマレボシ、母がマドレボニータ、母の父がジャングルポケットという血統。安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬で、2014年のセレクトセール当歳セッションにおいて、28,080,000円(税込)で取引された市場取引馬として知られている。

 ミッキースワローの競走成績は22戦5勝2着3回3着3回。野田みづき氏の所有馬、美浦の菊沢隆徳厩舎の管理馬として競走生活を送り、2017年2月にデビュー。2戦目で初勝利をあげると、続戦したひめさゆり賞で2連勝を飾った。ひと夏を越して一気に馬体が充実した秋の朝日杯セントライト記念(G2)で、皐月賞馬のアルアインをさし切って重賞初制覇。古馬になってからは2019年の七夕賞(G3)、2020年の日経賞(G2)に優勝したほか、2020年の天皇賞(春)(G1)で3着になるなど、大舞台でも実力を発揮した。

 父トーセンホマレボシは2012年の京都新聞杯(G2)を日本レコードで制覇し、日本ダービー(G1)でもハイペースで先行して3着に健闘した名馬。母系は桜花賞(G1)2着のツィンクルブライドを祖母に持ち、2004年のデイリー杯2歳S(G2)や2005年のシンザン記念(G3)を制覇したペールギュントと同じファミリーになる。

 種付料は受胎条件30万円、出生条件50万円。事務局(株)優駿は「重賞3勝という成績は素晴らしく、勝てはしませんでしたがG1の舞台でも見せた鋭い末脚は、いかにもディープインパクト系らしく光るものがありました。体型を見ても脚が長くてキレがある感じがします。数多くの名馬を所有されていらっしゃる野田オーナーにとっても、とても愛着のある一頭と聞いております。種牡馬としても成功できるよう、皆様、応援のほど、よろしくお願い申し上げます」と話した。