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ブルドッグボスがレックススタッドにスタッドイン

  • 2021年01月20日
  • スタッドインしたブルドッグボス
    スタッドインしたブルドッグボス
  • 元気な姿でレックススタッドに到着した
    元気な姿でレックススタッドに到着した
  • 種付料は受胎条件80万円に決まった
    種付料は受胎条件80万円に決まった

 1月10日、新ひだか町静内目名にあるレックススタッドに、2021年から種牡馬として新たに供用を開始するブルドッグボスがスタッドインした。

 1月8日に無観客の浦和競馬場で引退式を行い現役生活に別れを告げたブルドッグボスのスタッドインには、事務局(株)レックス、スタリオンスタッフ、スタッドインを心待ちにした熱心なファンなどが出迎え。これまでの労をねぎらい種牡馬としての前途を祝った。

 明けて9歳になったブルドッグボスは牡の鹿毛。浦河町野深にある鮫川啓一氏の生産馬で、父はダイワメジャー、母はリファールカンヌ、母の父はデインヒルという血統となり、近親には阪神ジャンプS(JG3)優勝馬のマヤノスターダム、ホープフルS(G2)2着のコメート、NHKマイルC(G1)優勝馬のシーキングザパール、世界的大種牡馬リファールなどがいる。

 ブルドッグボスの競走成績は45戦14勝2着9回3着9回。HimRockRacingHD(株)の所有馬、栗東の西浦勝一厩舎の管理馬として2014年10月のメイクデビュー京都でデビュー。見事デビュー勝ちを収めた。JRAで7勝をあげ、2017年5月に南関東・浦和の小久保智厩舎に移籍すると8月のクラスターC(Jpn3)で重賞初制覇し、2017年度NAR4歳以上最優秀牡馬とNAR最優秀単距離馬を受賞。2019年に地元の浦和競馬場で初めて行われたJBC競走、第19回JBCスプリント(Jpn1)ではコパノキッキングをクビ差抑えて初めてのJpn1制覇を成し遂げた。この年はNAR年度代表馬のほか、NAR4歳以上最優秀牡馬、NAR最優秀単距離馬を受賞した。

 その後も2019年のゴールドC、浦和スプリントオープンと地元の重賞・オープンに優勝。ラストランとなった12月23日のゴールドCで連覇を成し遂げ、引退の花道を勝利で飾った。

 2021年度の種付料は受胎条件80万円。事務局(株)レックスは「500kgを優に超える立派な馬体は瞠目します。2歳から8歳まで走り続けてダート短距離界のトップに立ったスピード、丈夫さ、能力は素晴らしいと思います。2月の種付けシーズンまで時間は少ないですが、しっかりと準備をして種牡馬生活に備えたいです。皆様の応援をよろしくお願いいたします」と話した。