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アーモンドアイがノーザンファームに帰厩

  • 2021年01月13日
  • ノーザンファームで繁殖入りしたアーモンドアイ
    ノーザンファームで繁殖入りしたアーモンドアイ
  • 元気な姿で生まれ故郷に到着した
    元気な姿で生まれ故郷に到着した
  • 競馬マスコミ以外にも多くの報道陣が集まった
    競馬マスコミ以外にも多くの報道陣が集まった
  • 到着後は馬房でリラックスする姿を見せた
    到着後は馬房でリラックスする姿を見せた

 12月25日、安平町早来源武にあるノーザンファームに、2021年から繁殖生活を送るアーモンドアイが帰厩した。

 12月19に中山競馬場で引退式を終えたアーモンドアイの帰厩には、吉田俊介ノーザンファーム副代表や従業員が出迎え。競馬マスコミやスポーツ紙、一般紙、地元安平町広報など多くの報道陣も集まった。

 明けて6歳になったアーモンドアイは牝の鹿毛。安平町のノーザンファームの生産馬で、父はロードカナロア、母はフサイチパンドラ、母の父はサンデーサイレンスという血統になる。

 現役時代は有限会社シルクの所有馬、美浦の国枝栄厩舎の管理馬として競走生活を送り、通算成績は15戦11勝、国内総賞金は1,519,563,000円になる。

 アーモンドアイは2017年8月にデビューし2戦目で初勝利。3歳になり2018年のシンザン記念(G3)で牡馬を相手に重賞初制覇を飾った。その後、3か月ぶりの実戦となった桜花賞(G1)でG1初制覇を果たすと、オークス(G1)も優勝。5か月ぶりの秋華賞(G1)も制覇し、史上5頭目の牝馬3冠を達成した。古馬との初対戦となったジャパンC(G1)は2分20秒6という世界レコードで優勝。2012年のジェンティルドンナ以来となる史上2頭目の3歳牝馬制覇を成し遂げた。3歳時は5戦5勝、G1 4勝というパーフェクトな成績を残し、JRA賞年度代表馬と最優秀3歳牝馬を受賞した。

 2019年はドバイターフ(G1)で海外G1初制覇を達成。秋には天皇賞(秋)(G1)で6つ目のG1タイトルを手にした。

 2020年はヴィクトリアマイル(G1)に優勝。秋には2002年、2003年のシンボリクリスエス以来史上2頭目の天皇賞(秋)(G1)連覇を達成。史上初の芝G1 8勝馬となった。引退レースのジャパンC(G1)では無敗の牝馬3冠馬デアリングタクト、無敗のクラシック3冠馬コントレイルをねじ伏せ有終の美を飾った。芝G1 9勝、JRAG1 8勝は史上最多。総獲得賞金19億円超は歴代1位の記録となる。この年は2度目のJRA賞年度代表馬と最優秀4歳以上牝馬を受賞した。

 中島文彦ゼネラルマネージャーは「レースを使ってまもなくですが、疲れを見せず無事に到着してよかったです。芝のG1を9勝、新記録ですし、最後まで強い競馬を見せてくれた馬です。これからの繁殖生活も無事に送ってほしいと思います。3歳時のジャパンC(G1)はすごい時計で走ってびっくりしましたし、ラストランとなったジャパンC(G1)も強い相手に素晴らしい競馬を見せてくれました。アーモンドアイはいままで、皆様の期待を背負って走ってきました。今後は生まれ故郷で疲れを癒しつつ、過ごしてもらえたら。繁殖としての期待も大きいですが、無事に子供を産んで無事に競馬場へ送り出したいです。これからも応援よろしくお願いします」と話した。