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アドマイヤマーズが社台スタリオンステーションにスタッドイン

  • 2020年12月25日
  • スタッドインしたアドマイヤマーズ
    スタッドインしたアドマイヤマーズ
  • マイルG1 3勝を勲章に新天地に到着
    マイルG1 3勝を勲章に新天地に到着
  • ダイワメジャーの代表後継種牡馬を目指す
    ダイワメジャーの代表後継種牡馬を目指す

 12月22日午後、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションに、来年から種牡馬として新たに供用を開始するアドマイヤマーズが、輸入検疫を受けていた兵庫県三木市にある三木ホースランドパークからスタッドインした。

 アドマイヤマーズのスタッドインには、スタリオンスタッフのほか生産したノーザンファームの職員、配合を検討している生産者などが出迎え。これまでのキャリアを讃えると同時にねぎらい、種牡馬入りに大きな期待を寄せた。

 アドマイヤマーズは牡4歳の栗毛。父はダイワメジャー、母はヴィアメディチ、母の父はメディシアンという血統で、安平町早来源武のノーザンファームの生産馬。2017年のセレクトセール1歳セッションにおいて、近藤利一氏に5,616万円(税込)で取引された市場取引馬として知られる。

 アドマイヤマーズは近藤利一氏や近藤旬子氏の所有馬、栗東の友道康夫厩舎の管理馬として競走生活を送り、13戦6勝2着1回3着3回。2018年6月中京の2歳新馬戦でデビュー勝ちし、つづく中京2歳Sも勝利。一息入れて臨んだ3戦目のデイリー杯2歳S(G2)で重賞初制覇を飾った。さらに暮れの朝日杯フューチュリティS(G1)を無傷の4連勝で制しG1初制覇。この年のJRA賞最優秀2歳牡馬に選ばれた。

 3歳になりNHKマイルC(G1)に優勝。JRA賞最優秀2歳牡馬としてはグランプリボス以来、史上2頭目のNHKマイルC(G1)制覇を成し遂げた。暮れには香港マイル(G1)に優勝。史上初の3歳での香港マイル(G1)制覇を達成すると同時に、日本馬ではシーザリオ以来2頭目の3歳馬による海外G1制覇という金字塔を打ち立てた。

 連覇を狙った12月13日の香港マイル(G1)は3着に惜敗。これがラストランになった。

 社台スタリオンステーションの徳武英介氏は「ダイワメジャーは2歳戦で勝ち上りがよく、マイル中心に活躍してきましたけども、そろそろ種牡馬としての先も短くなってきてます。2歳チャンピオンで国際レースに勝ったアドマイヤマーズは後継馬として申し分ないと思います。最初のG1を勝ったときから種牡馬として管理できたらと思っていましたので、早く引退を決断していただいたオーナー関係者の皆様に感謝を申し上げるとともに、その気持ちに応えられるような配合をして、初年度産駒から大物が出せるようにしたいです。また、ダイワメジャーの後継はうちにはいなかったので、新たな柱になればという思いもあります。この馬にはノーザンテーストの血も入っています。栗毛の流星、肢勢や動きはノーザンテーストに似ているとも感じました。ダイワメジャーのように勝ち上がりのよいアベレージヒッターをイメージしてます。配合次第ではマイル以上の距離にもこなせるでしょう」と話した。

 種付料は受胎条件300万円と発表されている。