馬産地ニュース

ノヴェリストがレックススタッドに移動

  • 2020年12月15日
  • レックススタッドに移動したノヴェリスト
    レックススタッドに移動したノヴェリスト
  • 退厩には吉田勝己社長も立ち会った
    退厩には吉田勝己社長も立ち会った
  • スタッフに見送られ社台スタリオンステーションを後にした
    スタッフに見送られ社台スタリオンステーションを後にした

 11月30日、2014年から安平町早来にある社台スタリオンステーションで種牡馬生活を送っていたノヴェリストが、新ひだか町静内目名にあるレックススタッドへ移動した。

 ノヴェリストは父がモンズーン、母がナイトラグーン、母の父がラグナスという血統。牡11歳、黒鹿毛のアイルランド産馬になる。現役時代はドイツのアンドレアス・ヴェーラー厩舎の管理馬で、2歳8月のデビュー戦から3歳6月のウニオンレンネン(G2)まで4連勝を記録。秋には伊ジョッキークラブ大賞(G1)でG1初制覇を飾った。4歳時にはサンクルー大賞(G1)を制すると、キングジョージ六世&クイーンエリザベスS(G1)では従来のレコードを2秒以上更新する2分24秒6のタイムで優勝。引退レースとなったバーデン大賞(G1)まで5連勝し、底を見せないままターフに別れを告げた。

 これまでに4世代がデビュー。初年度産駒には2019年のオーストラリアのMRCクーンジーH(G3)を制覇したウォルフ、2017年小倉2歳S(G3)4着のヴァイザー、2年目産駒には2019年京成杯(G3)制覇のラストドラフト、2019年ファルコンS(G3)3着のローゼンクリーガー、2018年ホープフルS(G1)4着のコスモカレンドゥラ、3年目産駒には2020年青葉賞(G2)2着のヴァルコス、2020年ファルコンS(G3)3着のヴェスターヴァルト、2歳世代の4年目産駒は新馬勝ちのタイニーロマンスなど5頭がJRAで勝ち上がっている。

 ノヴェリストの旅立ちにはノーザンファームの吉田勝己社長やスタリオンスタッフが見送り。新天地での活躍を願った。

 新入厩馬を迎え入れたレックススタッドは「体調は良さそうで安心しました。新しい環境に慣らしながら来年の種付シーズンに備えたいです。産駒は日本だけでなく海外でも重賞を勝っています。本領発揮はこれからと期待しています」と話した。来年の種付条件は50万円(受胎確確認後9月末まで支払。フリーリターン特約付)に決定した。