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モズアスコットがアロースタッドにスタッドイン

  • 2020年12月15日
  • スタッドインしたモズアスコット
    スタッドインしたモズアスコット
  • 新たな環境にも動じない精神的な強さも垣間見せた
    新たな環境にも動じない精神的な強さも垣間見せた
  • フランケルの後継種牡馬としてひだかの期待は大きい
    フランケルの後継種牡馬としてひだかの期待は大きい

 12月12日午後12時すぎ、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドに、来年から種牡馬として新たに繋養されるモズアスコットがスタッドインした。

 モズアスコットのスタッドインにはアロースタッドの岡田隆寛社長やスタッフ、事務局(株)ジェイエスの職員ら関係者が出迎え。新天地に降り立ったモズアスコットに熱い視線を送り、種牡馬としての成功を祈った。

 牡6歳栗毛のモズアスコットは、父がフランケル、母がインディア、母の父がヘネシーというアメリカ産馬。(株)キャピタル・システムの所有馬、栗東の矢作芳人厩舎の管理馬として現役生活を送り、競走成績は26戦7勝2着6回。総収得賞金は435,714,000円となる。

 モズアスコットは3歳になり2017年6月にデビュー。3戦目で初勝利を挙げると一気に4連勝でオープン入りした。古馬になり、阪急杯(G3)2着、マイラーズC(G2)2着と重賞制覇へあと一歩までくると、安土城Sから連闘で出走した2018年の安田記念(G1)を、アエロリット、スワーヴリチャード、サトノアレス、ペルシアンナイト、リスグラシュー、レッドファルクス、レーヌミノル、リアルスティールといった強豪相手に優勝。G1初制覇が重賞初制覇となった。今年になりダート路線に転じ、根岸S(G3)を制覇。続くフェブラリーS(G1)では、ケイティブレイブ、サンライズノヴァ、タイムフライヤー、ノンコノユメ、アルクトス、ブルドッグボス、インティなどを退けて、2004年のアドマイヤドン以来16年ぶりとなる芝とダートのJRA G1制覇を成し遂げた。引退レースは12月6日のチャンピオンズC(G1)。12月11日付で競走馬登録を抹消し現役生活に別れを告げた。

 来年の種付料は決定次第発表される。(株)ジェイエスは「大きな勲章を2つ取り無事にレースを終えてスタッドイン出来たことをうれしく思います。まずは関係者の皆様に感謝申し上げます。到着してからも環境の変化に動じない物おじしない様子はさすがだなと思いました。これからはひだかを代表するような種牡馬になってほしいです。芝のG1でもダートのG1でも見せた瞬発力は魅力です。いろいろな可能性が広がります。応援のほど、よろしくお願い申し上げます」と話した。