馬産地ニュース

ひだかうまキッズ探検隊が北海道静内農業高等学校に体験入学

  • 2020年11月12日
  • 馬を使った椅子取りゲームを楽しむ探検隊
    馬を使った椅子取りゲームを楽しむ探検隊
  • 生徒の助けを借りて馬の手入れをした
    生徒の助けを借りて馬の手入れをした
  • 馬房掃除も積極的に取り組んだ
    馬房掃除も積極的に取り組んだ

 11月7日、新ひだか町静内御幸町にある一般社団法人umanowaが主宰する「ひだかうまキッズ探検隊」は、新ひだか町静内田原にある北海道静内農業高等学校において体験入学を行った。

 北海道静内農業高等学校は昭和53年に開校。食品科学科と生産科学科の2学科を展開している。生産科学科の園芸コースでは農産物の生産、馬コースでは全国で唯一の軽種馬生産学習を行っている。

 サラブレッドは毎年1頭生産しており、過去の生産馬からはJRA3勝のユメロマン、駒ケ岳特別などJRA2勝のゴーゴーヒュウガがいる。

 生産馬は毎年、北海道市場の1歳市場で売却しており、今年は8月に開催された北海道サマーセールにおいて、生徒が健叶(けんと)と名付けた父マクフィ、母マドリガルスコア、母の父ダンスインザダークという血統の牡の1歳を、27,500,000円(税込)という金額で、「テイエム」の冠名で有名な竹園正継氏に売却。明るい話題として全国ニュースでも取り上げられたことは記憶に新しい。

 生徒の頑張りには鈴木直道北海道知事も祝福。新ひだか町は生徒の頑張りと同校の長年の取り組みを讃え、新ひだか町特別賞の第一号として、表彰盾と記念品の馬具を贈呈した。

 この日体験入学したうまキッズ探検隊は18人。午前8時過ぎに新ひだか町役場ロビーに集合した一行は、ラジオ体操で準備運動した後、貸し切りバスで静内農高へ向かった。

 校内では生産科学科馬コースの生徒や若松勇太教諭、小林忍教諭が歓迎。生徒が事前に準備したプログラムに沿って進行した。

 キッズは生徒の説明を受けながら馬房の掃除や馬の手入れなどを体験。馬場内では琴平という馬を使った椅子取りゲームを楽しんだ。ゲームには生産馬で現在は乗馬として繋養されているユメロマンやサクラホウジュにキッズは騎乗した。

 最初はぎこちなかったキッズや生徒たちも、馬を通してのコミュニケーションで最後は和気あいあい。体験入学を終えたキッズは満足そうな笑顔を見せていた。