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レッドベルジュールがアロースタッドにスタッドイン

  • 2020年11月05日
  • スタッドインしたレッドベルジュール
    スタッドインしたレッドベルジュール
  • 新たな環境にも動じない強心臓を披露
    新たな環境にも動じない強心臓を披露
  • 血統構成はコントレイルに極めて近い
    血統構成はコントレイルに極めて近い

 10月31日、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドに、2021年シーズンから新たに種牡馬として供用を開始するレッドベルジュールが、種牡馬関係者の出迎える前でスタッドインした。

 牡3歳鹿毛のレッドベルジュールは、父がディープインパクト、母がレッドファンタジア、母の父がアンブライドルズソングという血統。安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬で、祖母は2001年のナッソーカウンティS(G2)優勝馬のキャットチャット、おばは2012年のスピンスターS(G1)、ブラックアイドスーザンS(G2)、ブルボネットオークス(G3)に優勝したインランジェリーがいる。

 レッドベルジュールの競走成績は2歳時に3戦2勝。(株)東京ホースレーシングが所有し、栗東の藤原英昭調教師が管理。2019年6月のメイクデビュー阪神でデビュー勝ち。約4か月の休養をはさんで臨んだ2019年のデイリー杯2歳S(G2)を上り3ハロン33秒8の末脚を披露し重賞初制覇を飾った。

 3歳になりのどの手術をして休養。一度帰厩したが骨折が判明したため治療。以前のようなパフォーマンスを発揮することは難しいと判断され現役引退、種牡馬入りが決まった。

 レッドベルジュールは10月17日付でJRAの競走馬登録を抹消。31日午前10時頃、休養していた日高町のファンタストクラブから移動してきた。到着するとほかの先輩種牡馬を威嚇するような気の強さを見せ、かつてペルーサが過ごした馬房に入った。

 事務局の(株)ジェイエスは「アロースタッドが繋養するディープインパクトの後継種牡馬のなかでは最も大きいからだをしていると思います。祖母はアメリカのG2勝ち馬で、おばはアメリカのG1勝ち馬、3代母はアメリカの2歳牝馬チャンピオンと血統面でも申し分ありません。父がディープインパクトで母の父がアンブライドルズソング、祖母の母がストームキャットというのは、今年のクラシック3冠を無敗で制覇したコントレイルと極めて似た血統構成になります。怪我の影響で3回しか競馬を使ってませんが、デイリー杯2歳S(G2)ではのちの重賞勝ち馬などを負かしています。種牡馬として楽しみは大きいです」と話した。2021年度の種付条件は11月後半に決定されるという。