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サンライズカップはシビックドライヴが勝利

  • 2020年10月12日
  • 早め先頭から逃げ粘るシビックドライヴ
    早め先頭から逃げ粘るシビックドライヴ
  • 後続を1馬身凌ぎ切りゴール
    後続を1馬身凌ぎ切りゴール
  • 初重賞勝利を飾った
    初重賞勝利を飾った
  • 低評価を覆しH1ウイナーになったシビックドライヴ
    低評価を覆しH1ウイナーになったシビックドライヴ
  • 嬉しい口取り写真
    嬉しい口取り写真

 10月1日、門別競馬場では今年からH1競走に格上げされた大阪スポーツ杯第20回サンライズカップ(H1)【マクフィ賞】がダート1800mで行われた。

 未来優駿2020シリーズ第二戦として行われた同レースには、JBC2歳優駿(Jpn3)への出走権利を得るため10頭がエントリーした。3.7倍の1番人気は、ノヴェリスト産駒のノートウォージー。三連勝で重賞初挑戦に臨む上がり馬だ。2番人気はクロフネ産駒のノットリグレットで3.9倍。重賞では掲示板を外したことのない堅実さで、今度こそ戴冠を狙いたい。4.0倍の3番人気にトランセンド産駒のトランセンデンス。前走サッポロクラシックCではラッキードリームのハナ差2着、惜敗のリベンジを果たしたい。次いで栄冠賞勝ち馬のサイダイゲンカイが5.9倍、サッポロクラシックC3着のシビックドライヴ(9.2倍)までが一桁台の人気だった。

 スタンド前からの発走、真っ先に飛び出したのは人気のノートウォージー、直後にシビックドライヴ、内からスティールグレート、トランセンデンス、ノットリグレットも先行策をとった。逃げるノートウォージーとピッタリマークするシビックドライヴの2頭が後続を突き放す。3コーナー手前で馬群は一気に縮まり、ノートウォージーを捕らえたシビックドライヴが早くも先頭へ。4コーナーでトランセンデンス、ノットリグレットの先行勢が追い込みを図るも、後方で脚を溜めていたギガキング、シャークスポットらが先行勢を飲み込んでいく。強襲を抑え、最後まで粘り込んだシビックドライヴが先頭でゴールに飛び込んだ。勝ち時計は1分56秒4(曇・稍重)1馬身差の2着は9番人気のギガキング、さらに2馬身差の3着は8番人気のシャークスポットと波乱の結果になった。

 今季重賞3勝目となった落合玄太騎手は「スパっと切れるタイプではなく、良い脚を長く使える馬なので、早めに先頭に立ち、他の馬に脚を使わせて粘り切る、というイメージでレースに臨みました。手応えはずっとよかったですし、折り合いにも問題ない馬なので頑張ってくれると信じて。最後馬が来たらハミを取ってもう一踏ん張りしてくれましたし、ポテンシャルの高い馬なので今後も期待しています」と笑顔を広げた。

 管理する田中淳司調教師は2着のギガキングも管理馬であり、ワンツーフィニッシュとなった「騎手がこの馬の長所を最大限に生かしたレースをしてくれましたね。先頭に立ったのは少し早いかなと思いましたが、瞬発力勝負になると分が悪いし、スタミナ勝負に持ち込んだんだなと思いながら見ていました。トビのゆったりした馬でこの門別の馬場は合っているし、JBC2歳優駿(Jpn3)も楽しみです」と、次走の大一番を見据えた。

 シビックドライヴは、父カジノドライヴ、母シルバーフォックス、その父クロフネという血統の2歳牡馬。生産は安平町のノーザンファーム、2019年のセレクションセールにおいて648万円(税込)で取引された。また、父カジノドライヴにとってこの2歳世代がラストクロップとなる。