馬産地ニュース

静内軽種馬生産振興会が功労馬慰霊祭

  • 2020年09月17日
  • 静内軽種馬生産振興会の功労馬慰霊祭
    静内軽種馬生産振興会の功労馬慰霊祭
  • 新たに建立されたサクラローレルの墓碑
    新たに建立されたサクラローレルの墓碑
  • 功労繁殖牝馬之碑には新たに2頭が刻名された
    功労繁殖牝馬之碑には新たに2頭が刻名された

 9月15日、新ひだか町静内地区の牧場関係者で組織する静内軽種馬生産振興会(片岡拓章会長)は、新ひだか町静内田原にある桜舞馬公園(オーマイホースパーク)において、功労馬慰霊祭を執り行った。

 功労馬慰霊祭は振興会の主要事業のひとつ。桜舞馬公園には名馬テスコボーイのブロンズ像やハロウエー会などが建設した馬魂碑、功労馬種雄馬之碑のほか、静内で偉業を成し遂げた優駿の功労を讃える功労種牡馬の墓碑36基38頭、功労繁殖牝馬の墓碑5基5頭、功労種牡馬之碑の刻名22頭、功労繁殖牝馬之碑の刻名67頭が祭られている。その中で今年新たに加わったのは、1996年に天皇賞(春)(G1)、有馬記念(G1)に勝利しJRA賞年度代表馬と最優秀4歳以上牡馬を受賞し、2020年1月24日に老衰により死亡した谷岡牧場生産のサクラローレルの墓碑と、功労繁殖牝馬之碑の1987年のラジオたんぱ3歳牝馬S(G3)優勝馬プリンセススキー、2018年の愛知杯(G3)優勝馬エテルナミノルの母ダイワジェラート(ともにフジワラファーム繋養)になる。

 慰霊祭には片岡振興会長、畠山史人副会長、日本軽種馬協会静内種馬場遊佐繁基場長、日高軽種馬農業協同組合の白井康博理事、田中裕之理事、谷岡康成監事、しずない農業協同組合西村和夫副組合長、北海道日高家畜保健衛生所高久英徳所長、日高農業改良普及センター宮町良治所長、(株)ジェイエス服部健太郎代表取締役社長、(有)アロースタッド松木優場長、(株)レックス石川宣寿ノミネーションマネージャーなど関係者約30人が参列。馬魂碑前の祭壇に玉櫛をささげて、偉業を成し遂げた優駿の功労を讃え、今後の限りない発展を祈った。

 片岡会長は「本日は当振興会主催の功労馬慰霊祭に、関係機関、各団体、各社の皆様、多数のご参列を賜りまして、心より感謝申し上げます。また、日頃より、当振興会の活動に、多大なるご支援とご協力を賜り、重ねてお礼申し上げます。本年は、新型コロナウイルス感染症発生に伴い、生産地への影響を懸念しておりましたが、長期に渡り無観客競馬が続く中央、地方とも、勝馬投票券販売の増加となり、また、北海道市場につきましても、トレーニングセールの開催中止という影響は出たものの、先月開催されたセレクションセール、並びにサマーセールでは、総額93億円をこえる成績と、昨年を上回る結果で安堵しております。これも、先人たちのたゆまぬ努力と、代々つながれてきた、ここに眠る功労馬たちのお陰と、深く感謝する次第です。墓碑や集合碑は平成2年に建立されまして、あわせて132頭の功労馬の刻名を行っております。今後とも功労馬の功績を讃えるとともに、静内の軽種馬生産の歴史を、後世につないでいくべく、慰霊祭を継続してまいりたいと思います」とあいさつした。