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エポカドーロがアロースタッドにスタッドイン

  • 2020年09月15日
  • スタッドインしたエポカドーロ
    スタッドインしたエポカドーロ
  • 元気な姿でアロースタッドに到着
    元気な姿でアロースタッドに到着
  • オルフェーヴル産駒の最初の後継種牡馬になる
    オルフェーヴル産駒の最初の後継種牡馬になる

 9月7日午前8時頃、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドに、来年から種牡馬として供用を開始するエポカドーロがスタッドインした。

 牡5歳黒鹿毛のエポカドーロは、父が2010年の三冠馬オルフェーヴル、母が2006年のフィリーズレビュー(G2)優勝馬ダイワパッション、母の父がフォーティナイナーという血統。新ひだか町三石本桐の田上徹さんの生産馬で、2015年に開催された日本競走馬協会主催の「セレクトセール2015」当歳セッションにおいて、36,720,000円(税込)で(株)ユニオンオーナーズクラブに購買された市場取引馬として知られている。

 現役時代は(株)ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオンの所有馬、栗東の藤原英昭厩舎の管理馬として、2017年10月の2歳新馬戦「メイクデビュー京都」でデビュー。年明け1月にデビュー2戦目で勝ち上がると、続く、あすなろ賞で2勝目。重賞初出走のスプリングS(G2)では、勝ったステルヴィオの鼻差2着となり、皐月賞(G1)の優先出走権を手にした。16頭立ての7番人気で出走した皐月賞(G1)は、4番手追走から直線抜け出し2分8秒のタイムで優勝。日本ダービー(G1)は果敢に先手を奪い積極的に逃げるも、ゴール寸前にワグネリアンに交わされ惜しくも2着に敗れた。通算成績は10戦3勝。総獲得賞金は276,364,000円。8月21日付でJRAの競走馬登録を抹消した。

 スタッドインを出迎えた(株)ユニオンオーナーズクラブの藤原悟郎社長は「立派な馬ですね。オルフェーヴルの後継になってほしいです。スピードがありましたし、ダービーが非常に残念でしたね。落鉄がなければ、もっときわどかったんですけど。あれが悔やまれますね。そのあとは鼻出血したり、休養先で開腹手術したり順調じゃなかったです。クラブ法人で募集した馬ですので期待に応えてほしいです。私たちでクラシックを獲った馬を自由にできることはなかなかないので。セレクトセールで見た時から見栄えの良かった馬ですし、母は重賞勝ち馬で血統も良かった。種付頭数を増やして、本馬を超える馬をつくりたいです。シンジケートを組む予定です」とコメントした。