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浦河町馬事資料館で移動展「ジョッキーへの道」開催

  • 2020年09月15日
  • 浦河馬事資料館で始まった移動展
    浦河馬事資料館で始まった移動展
  • 展示された25枚のパネル
    展示された25枚のパネル
  • 館内には貴重な古い資料も常時展示されている
    館内には貴重な古い資料も常時展示されている

 9月5日、浦河町西幌別の浦河町立郷土博物館の敷地内にある浦河町馬事資料館において、令和2年度新ひだか町博物館・浦河町馬事資料館移動展「ジョッキーへの道」が始まった。期間は9月27日まで。入場無料。

 移動展は浦河町立郷土博物館と新ひだか町教育委員会(主管・文化振興課)が主催。公益財団法人馬事文化財団JRA競馬博物館、JRA日本中央競馬会日高育成牧場、日胆地区博物館等連絡協議会、浦河町立郷土博物館友の会が後援した。新ひだか町では8月8日から30日まで展示した。

 この催しは日高管内の主要産業のひとつである馬産への興味と関心を深める事業として毎年実施しており、今年は公益財団法人馬事文化財団JRA競馬博物館が所蔵するパネルより、「ジョッキーへの道」のテーマで25枚のパネルを展示した。

 移動展では「騎手」という職業に光を当て、騎手養成からデビュー、引退後のセカンドキャリアまで、現役ジョッキーのインタビューを交えて、騎手の姿を紹介。インタビューでは藤田菜七子騎手、野中悠太郎騎手、丸山元気騎手、石川裕紀人騎手という4名の現役騎手と騎手から競馬学校教官に転身した小林淳一教官、騎手から調教師に転身した田中博康調教師が、騎手をめざすきっかけ、「騎手」という仕事の魅力などを、あますところなく語っている。

 ほかにも一流騎手の驚くべき能力、騎手の収入と仕事、騎手を目指す子供たちへのメッセージ、競馬学校とアイルランドのかかわりなども説明されている。

 会場内にはパネル以外にも、昔の鞍や鐙、くつわ、削蹄道具、日高種畜牧場の貴重な文書、人と馬の浮世絵なども展示。2020騎手名鑑や競馬ガイドも設置されている。

 また、馬事資料館には昭和の大種牡馬ヒンドスタンのはく製、数多くの種類の蹄鉄なども常時展示されている。