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フルールCはマーサマイディアが人気に応え優勝

  • 2020年08月19日
  • 逃げる最内トンデコパに襲いかかるマーサマイディア
    逃げる最内トンデコパに襲いかかるマーサマイディア
  • 併走する間も無く抜き去った
    併走する間も無く抜き去った
  • サウスヴィグラス産駒のマーサマイディアが重賞初勝利
    サウスヴィグラス産駒のマーサマイディアが重賞初勝利
  • 馬格にも恵まれ次走エーデルワイス賞(Jpn3)も楽しみだ
    馬格にも恵まれ次走エーデルワイス賞(Jpn3)も楽しみだ
  • 厩舎関係者による口取り写真
    厩舎関係者による口取り写真

 8月12日、門別競馬場では2歳牝馬によるスプリント戦、ソメスサドル杯第7回フルールカップ(H3)【アメリカンペイトリオット賞】が行われ、ダート1000mを舞台にキャリア1~4戦の12頭がスピードを競い合った。

 1番人気は、サウスヴィグラス産駒のマーサマイディアで2.5倍。デビュー戦は2番手追走から直線抜け出すと後続を突き放し4馬身差の圧勝、前走ウィナーズチャレンジ競走では逃げ切り勝ちを収め、卓越したスピードを披露していた。2番人気は、ダブルスター産駒のルイジアンナで5.3倍。2歳オープン戦ルビー特別で逃げ切り勝ち、角川厩舎が誇る快速牝馬が1、2番人気となった。3番人気は、サウスヴィグラス産駒のデスブローで5.9倍。前走ルビー特別ではルイジアンナに逃げ切りを許したが、クビ差まで追い詰めており、巻き返しを図りたいところだ。

 スタートから押して先頭に立ったのは7番人気のトンデコパ。12番人気のセカイノホシもそれにつづき、マーサマイディアは外目3番手。デスブロー、ブルースウェード、エムオーシャトルらが中団を形成し、縦長の展開となった。直線に入り、単独で逃げるトンデコパにマーサマイディアが襲いかかる。一完歩ごとに差を詰め、残り10mで捕らえると1/2馬身差でゴールに飛び込んだ。勝ち時計は59秒7(晴・良)。2着にトンデコパ、4馬身差の3着はセカイノホシで波乱を演出。先行した3頭で決着した。

 新馬戦以来の騎乗で重賞勝ちを飾った桑村真明騎手は「新馬の時から器用で、どんな競馬もできそうな印象がありました。今日は外枠からすんなり前へ行けたので良い位置を取れましたね。直線を向いても力強く、これなら前に行く馬を交わせるだろうと。まだ幼く、頼りない面もあるので、その辺がしっかりしてくれればもっと強くなると思います」と笑顔を見せた。

 管理する角川秀樹調教師は「どんどん成長しているのが感じられる内容でした。1000mはこの馬には忙しいかな?と思っていたけれど、先手を取って楽に追走している姿は安心して見ていられましたね。中1週でリリーCを叩いて、と考えていましたが、今日のレース内容を見ているとエーデルワイス賞(Jpn3)に直行でもいいかも知れませんね」と今後のプランを語った。

 マーサマイディアは父サウスヴィグラス、母ドリームヴィーナス、母の父ジェイドロバリーという血統の2歳牝馬。生産は平取町の赤石牧場。5月20日のフレッシュチャレンジ競走を4馬身差で快勝し、3戦目ウィナーズチャレンジ競走でも逃げ切り勝ち。4戦目で重賞初出走、初勝利となった。