馬産地ニュース

日本ダービー馬ロジャーバローズのパネル展示

  • 2020年06月12日
  • ロジャーバローズの等身大パネル
    ロジャーバローズの等身大パネル
  • パネルが展示されているJR静内駅
    パネルが展示されているJR静内駅
  • アロースタッドで種牡馬生活を送るロジャーバローズ
    アロースタッドで種牡馬生活を送るロジャーバローズ

 5月29日、新ひだか町静内のある「我が町生産馬応援団」は、JR静内駅構内にある新ひだか町観光情報センター“ぽっぽ”において、昨年の第86回日本ダービー(G1)を制覇したロジャーバローズの等身大のパネルを展示した。

 牡4歳鹿毛のロジャーバローズは、父ディープインパクト、母リトルブック、母の父リプレッティストという血統。新ひだか町静内真歌にある飛野牧場の生産馬で、いとこには2012年と2014年のJRA賞年度代表馬ジェンティルドンナがいる。2016年に苫小牧市にあるノーザンホースパーク特設会場で開催された日本競走馬協会が主催するセレクトセール2016の当歳セッションにおいて、8,424万円(税込)でバローズの冠名で数多くの競走馬を所有する猪熊広次氏に購買された市場取引馬としても知られている。

 ロジャーバローズの競走成績は6戦3勝。猪熊広次氏の所有馬、栗東の角居勝彦厩舎の管理馬として現役生活を送り、2018年8月のメイクデビュー新潟でデビュー勝ち。2019年1月の福寿草特別で2勝目、5月4日の京都新聞杯(G2)で2着に入り賞金を加算すると、5月26日の日本ダービー(G1)に出走。18頭立ての12番人気だったが、1枠1番から好スタートを切り、離れた2番手を追走。向こう正面から後続との差を広げ、直線では高低差2.1mの坂を力強く駆け上がり、猛追するダノンキングリーをクビ差凌いで先頭でゴール板を駆け抜けた。

 勝ちタイムの2分22秒6はドゥラメンテの2分23秒2をコンマ6秒更新するレースレコード。ディープインパクト産駒としては5頭目のダービー制覇となった。秋は凱旋門賞(G1)を目標にしていたが、遠征前に右前浅屈腱炎を発症したため現役引退。本年度から新ひだか町静内田原にある有名種馬場アロースタッドで種牡馬生活をスタートさせている。

 展示スペースでは日本ダービー(G1)制覇時のロジャーバローズの等身大のパネル、日本ダービー(G1)の激闘を物語るレース写真、ロジャーバローズの血統、競走成績などを紹介したパネルを設置。当初はしずない桜まつりの会場でお披露目されるはずだったが、新型コロナウイルス感染症拡大により開催中止になったため、JR静内駅構内での展示となった。

 JR静内駅構内での展示は9月末までを予定。時間は午前6時から午後9時まで。