馬産地ニュース

重賞5勝馬ヤマカツエースの初年度産駒が誕生

  • 2020年04月28日
  • ヤマカツエースの初年度産駒(牡、母オアシスクイーン)
    ヤマカツエースの初年度産駒(牡、母オアシスクイーン)
  • 写真は4月中旬撮影のもの
    写真は4月中旬撮影のもの
  • ヤマカツエースの初年度産駒(牡、母エヴォリューション)
    ヤマカツエースの初年度産駒(牡、母エヴォリューション)
  • 初年度産駒は馬体の大きな子が多い
    初年度産駒は馬体の大きな子が多い

 金鯱賞(G2)連覇など重賞5勝をマークしたヤマカツエースの初年度産駒が誕生している。

 同馬は父キングカメハメハ、母ヤマカツマリリン、母の父グラスワンダーという血統。競走馬時代は芝マイル~中距離を得意とし、30戦7勝。‘16年~‘17年の金鯱賞(G2)連覇をはじめ、毎年好メンバーの揃うNzT(G2)、中山金杯(G3)などを制した。G1には手が届かなかったものの、池添謙一騎手と息の合った走りで4歳時の有馬記念(G1)では0.3秒差の4着、5歳時の大阪杯(G1)では0.2秒差の3着と、G1でも互角の競馬を見せた。獲得賞金は4億4,000万円を超え、G1レースへの出走回数も多く、ファンも多い馬だった。

 ラストランとなった大阪杯(G1)4着を最後に引退し、昨年、アロースタッドで種牡馬入り。初年度は58頭と交配した。同馬の故郷、新ひだか町の岡田牧場では、複数の産駒が産声をあげている。3月13日には母オアシスクイーンの牡馬、3月27日には母エヴォリューションの牡馬が誕生。子馬たちは父と同じように、静内の空の下で順調に育っている。同牧場の岡田隆寛さんは、「馬格があって大きな子が生まれていますね。オアシスクイーンの子もエヴォリューションの子も初子なのですが、体つきはしっかりしています。ヤマカツエース自身の牧場時代は、どちらかというと薄くて細身でしたが、次第に大きく育ちました。ヤマカツエースの子もこれからの成長を楽しみにしています」と、声を弾ませている。

 岡田さんはヤマカツエースの繋養先・アロースタッドの代表でもあり、初年度産駒やヤマカツエース本馬について詳しく、思い入れも深い。

 「ヤマカツエースはすっかり種付けが上手になって、2年目の今年は種牡馬らしく変貌してきましたね。サンデーサイレンスの血を持たない馬なので、血統的には配合しやすいですし、キングカメハメハの産駒ですから、芝・ダートで優れた馬を期待できると思います。初年度産駒は他の牧場で目の当たりにした馬も含め、総じて大きく、子出しは良いですよ。現役時代から多くのファンの皆さまに応援していただきました。今度はヤマカツエースの子で一頭でも多く活躍馬を送り出していきたいです」と、意気込んでいる。

 岡田牧場のヤマカツエース産駒は、同牧場の公式ツイッターで生まれたばかりの様子などを見ることができる。