馬産地ニュース

BCターフ(G1)覇者タリスマニックの初年度産駒が誕生

  • 2020年04月22日
  • タリスマニックの初年度産駒(牡馬、母カトゥーンバ)
    タリスマニックの初年度産駒(牡馬、母カトゥーンバ)
  • 雄大な馬格をしている
    雄大な馬格をしている
  • 写真は3月下旬時点でのもの
    写真は3月下旬時点でのもの
  • 海に近い放牧地でのびのびと過ごしている
    海に近い放牧地でのびのびと過ごしている
  • 今年のオープンハウスでのタリスマニック
    今年のオープンハウスでのタリスマニック

 タワーオブロンドンやファインニードルの故郷として知られるダーレー・ジャパン・ファームで、新種牡馬タリスマニックの初年度産駒が誕生している。

 タリスマニックはダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスで繋養している種牡馬で、父はメダーリアドーロ、母マジックミッションの7歳。日本で頂点を極めたディープインパクト、レイデオロと同じ牝系となる。

 競走馬時代はUAE、香港、アメリカ、フランスで走り、ブリーダーズカップターフ(G1)やモーリスドニュイユ賞(G2)を優勝。芝のクラシック・ディスタンスを得意とし、日本の馬場にも近い香港ヴァーズ(G1)でも上位争いした。

 日高町のダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスで種牡馬入りし、初年度は113頭と交配した。種付場から近いダーレー・ジャパン・ファームでは、2月6日に生まれた母カトゥーンバの牡馬など、複数の産駒が誕生している。母カトゥーンバの牡馬は、半兄にタマラマ(JRA・4勝)、ワールンガ(JRA・4勝)がいる血統で、海から近い放牧地でのびのびと育っている。

 ダーレー・ジャパン ノミネーションオフィスの加治屋正太郎マネージャーは、「初年度産駒は母カトゥーンバの牡馬を含め、雄大な馬格が目立ちますね。馬体に伸びがあり、子出しの良さを感じます。父に似て派手な感じの馬も生まれていますよ。タリスマニック自身は海外で競走生活を送りましたが、産駒は将来、日本の芝で良い走りを見せてくれるでしょう」と、声を弾ませている。

 タリスマニックは2シーズン目も昨年と同じようなペースで種付けに励んでいる。加治屋マネージャーは、「今年も種付けは順調なペースですね。競走馬としての実績に加え、派手さのあるルックスが人気で、海外のファンも多いです。交配していただいた牧場・馬主の皆さまや、ファンの皆さまの期待に応えて、優れた産駒を送り出していきたいですね。血統的にはメダーリアドーロの直子ですから、万能な種牡馬も目指せると想像しています」と、将来を見据えている。