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マルターズアポジーが白馬牧場にスタッドイン

  • 2020年03月18日
  • スタッドインしたマルターズアポジー
    スタッドインしたマルターズアポジー
  • 元気な姿で白馬牧場に到着した
    元気な姿で白馬牧場に到着した
  • 種付料は受胎条件20万円に決まった
    種付料は受胎条件20万円に決まった

 3月7日午前9時40分頃、新冠町西泊津にある白馬牧場に、今年から種牡馬として供用されるマルターズアポジーが、元気な姿でスタッドインした。

 牡8歳鹿毛のマルターズアポジーは父がゴスホークケン、母がマルターズヒート、母の父がオールドトリエステという血統の新冠町東町にある山岡牧場の生産馬。母は2003年のフェアリーS(G3)優勝馬、近親には2007年のプロキオンS(G3)などを制覇したワイルドワンダーがいる血統になる。

 マルターズアポジーは藤田在子氏の所有馬、美浦の堀井雅広厩舎の管理馬として、3歳から8歳まで現役生活を送り、競走成績は40戦8勝、総収得賞金は235,077,000円(付加賞含む)。2015年2月の3歳新馬戦メイクデビュー中山でデビュー勝ち。重賞初出走となった7月のラジオNIKKEI賞(G3)で3着に入り、能力の高さを示した。4歳になると本格化し、3連勝で2016年の福島記念(G3)を制し重賞初制覇。2017年には小倉大賞典(G3)、関屋記念(G3)に優勝した。初重賞制覇の福島記念(G3)からラストランとなった今年の中山記念(G2)まで24戦連続して重賞競走に出走。天性のスピードを最大限に生かした思い切りのよい逃げを得意とし、ビッグレースを大いに賑わせた。

 種付料は受胎条件20万円。白馬牧場では「ゴスホークケンの代表産駒である本馬を種牡馬として迎え入れることができうれしく思います。すでに種付けに関する問い合わせもいただいています。種付シーズンもこれから佳境に入りますので、できる限り早く種牡馬登録をして今月中には種付けできる体制を整えたいです。変幻自在の逃げでファンの多かった馬ですので、産駒にも持ち前のスピードを伝えてほしいですね」と話した。