馬産地ニュース

新ひだか町で第5回担い手研修

  • 2019年12月16日
  • 本年度最後の研修のテーマは財務管理
    本年度最後の研修のテーマは財務管理
  • 講師を務めた琉球大学農学部杉村泰彦准教授
    講師を務めた琉球大学農学部杉村泰彦准教授
  • 講師を務めた酪農学園大学農食環境学群小糸健太郎教授
    講師を務めた酪農学園大学農食環境学群小糸健太郎教授

 12月13日夜、公益社団法人日本軽種馬協会は、新ひだか町静内本町にある日高生産連ビル3階会議室において、「第5回担い手研修~軽種馬生産の担い手を対象とした経営支援に係る研修~」を開催した。

 担い手研修は平成31年度軽種馬経営高度化指導研修事業の一環。軽種馬生産育成牧場の円滑な経営に必要な知識の習得と、参加者間の意見交換にて経営者としての意識を醸成するとともに、地域での支援体制の強化を目指している。対象者は経営継承者および後継者、地域において軽種馬生産の担い手を支援する自治体、農協等の職員。競走馬生産振興事業において実施する「軽種馬生産基盤整備対策事業(担い手機械リース事業含む)」「優良繁殖牝馬導入事業」における「担い手特認」の対象者は、研修を3回以上受講することが要件となる。

 6月の第1回、9月の第2回、10月の第3回、11月の第4回に続く第5回は本年度の最後の研修。今回のテーマは軽種馬経営の財務管理で約40人が出席した。講師に酪農学園大学農食環境学群小糸健太郎教授と琉球大学農学部杉村泰彦准教授を、アドバイザーに北海道酪農畜産協会経営支援部原田要主査を招いた。

 「指標から経営状態を読み取る」をテーマに、杉村准教授は経営管理とはPDCA(Plan-Do-Check-Action)と力説。小糸教授はせり市場のデータを示し、分布が偏っている場合は平均値より中央値に注目すべきとした。

 主催者を代表してJBBA中村佐首席調査役は「本日の研修はいろいろな数字に興味を持つことで、その数字の組み合わせで見えてくるものがあるということだったと思います。5回の研修を通じていろいろ研鑽していただきたいと思います。また、出席された皆様のアンケート結果をもとに、皆様に興味を持っていただけるような内容を考えて、来年度以降もこの研修を継続していきますので、皆様、ぜひ来年もこの研修に参加していただきますよう、よろしくお願い申し上げます」と結んだ。