馬産地ニュース

三石軽種馬生産振興会が講習会

  • 2019年12月02日
  • 講師を務めた岡田繁幸氏
    講師を務めた岡田繁幸氏
  • 挨拶する幌村祐司会長
    挨拶する幌村祐司会長
  • フロアーからも多数の質問が寄せられた
    フロアーからも多数の質問が寄せられた

 11月28日夜、三石軽種馬生産振興会(幌村祐司会長)は新ひだか町三石本桐にある本桐基幹集落センターにおいて、ビッグレッドファームグループ代表の岡田繁幸氏を講師に招き、令和元年度軽種馬講習会を開催した。

 講習会は振興会の事業のひとつで、ビッグレッドファームグループが協力。振興会会員や青年部員のほか、日高管内の牧場関係者など約80人が出席した。

 講習会に先立ち、幌村会長は「講習会にたくさんの方にお集まりいただきありがとうございます。また、講師の岡田様におかれましては、快く講師を引き受けていただき、心より感謝いたします。岡田様といえば、昭和、平成と、馬産界をずっと牽引され、また、いつも新しい風を、競馬界、産地に吹き込んで、われわれ生産者の夢や希望をつくってくれたり、岡田様自身も大きな夢に向かって邁進されている姿を見てきました。そんななかで、三石の生産馬コスモバルク、グランパズドリームという馬も、縁あって購買いただきました。グランパズドリームで叶えられなかったダービー馬を、ぜひ、また、三石産馬の中から探していただけたらと思います」とあいさつした。

 講師の岡田氏は1950年静内出身。アメリカで修業したのちに、静内浦和でビッグレッドファームを開業。その後、生産部門だけでなく、種牡馬事業、育成施設、競走馬事業、クラブ法人と拡大を続け、ビッグレッドファームのほか、コスモヴューファーム、ブルースターズファーム、(株)ラフィアンターフマンクラブ、(株)ウインレーシングクラブ、共有馬主の(有)コスモスといったビッグレッドファームグループを築き上げた。

 岡田氏は「馬の管理について」を演題に講演。運動量や食べ物の重要性を説いたほか、現在注目している種牡馬、事業継続のための施策などについてもアドバイスした。

 フロアーからは、配合や種付頭数の制限、冬の夜間放牧、AIを用いた馬選び、統合型リゾート、人材確保など、様々な質問が寄せられ、岡田氏は自らの経験を踏まえながら持論を述べた。