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2019年度軽種馬後継者研修修了式

  • 2019年11月25日
  • 2019年度軽種馬後継者研修修了式
    2019年度軽種馬後継者研修修了式
  • 修了証書を手に記念撮影
    修了証書を手に記念撮影
  • 親睦を深めた懇親会
    親睦を深めた懇親会

 11月22日、公益社団法人日本軽種馬協会は、新ひだか町静内田原にある静内種馬場研修所講義室において、2019年度軽種馬後継者研修の修了式を行った。

 修了式には研修を終了した10人のうち9人が出席。遊佐繁基場長から「あなたは公益社団法人日本軽種馬協会の2019年度軽種馬後継者研修において、所定の課程を修了したことをここに証します」と修了証書が授与された。

 引き続き、遊佐場長は「本日研修を修了される10名の研修生の皆さん、心からお祝いを申し上げます。近年、競馬の売り上げが好調に推移しており、本年のせり市場においても、安定した成績となりました。軽種馬生産界を取り巻く環境はまだまだ厳しい情勢が続いております。この苦境を克服し、競馬を盛り立てるには、ファンを魅了する強い競走馬を生産育成し、競馬の存在をより魅力的なものにすることが、ますます重要となってきております。生産育成業務に携わる皆様のような、最先端の知識・技術を学ばれた方が不可欠でございます。皆様には今後も自分を厳しく律して精進され、ここで学ばれた知識や技術を遺憾なく実践の場で発揮されることを心から願っています。今後とも健康に留意され、ホースマンとして研鑽に努め、現在厳しい状況にある生産界に新たな活力をもたらす原動力にぜひなっていただきたいと思います」と河野洋平会長理事の式辞を代読した。

 研修生を代表してダーレー・ジャパン・ファームから研修を受講した谷越優さんが謝辞。「10日間、このような場所で研修をさせていただきまして、講師の方々、JBBAの皆様、ありがとうございます。ここで多くのことを学びました。私自身も牧場に戻ってから、いろいろと生かせることがあるのではと感じています。初めて乗馬を体験して、改めて馬に乗る楽しさ、奥深さを勉強しました。サポートしてくださった生産育成技術者研修第41期生の皆様にも感謝申し上げます」と挨拶した。

 修了式終了後は記念撮影と懇親会が行われ、10日間の研修を共に過ごした研修生と遊佐場長ら職員が親睦を深めた。

 研修内容は下記の通り。

11月11日 講義 「腰痛の予防と対処法について」
      講師:山本泰雄氏(医療法人仁陽会西岡第一病院)
11月12日 講義 「繁殖牝馬の管理・疾病について」
      講師:遠藤祥郎氏(JRA日高育成牧場)
      実技 乗馬等:(JBBA職員)
11月13日 講義 「馬の栄養・飼料について」
      講師:松井朗氏(JRA日高育成牧場)
      実技 乗馬等:(JBBA職員)
11月14日 講義 「子馬の管理・疾病について」
      講師:遠藤祥郎氏(JRA日高育成牧場)
      実技 乗馬等:(JBBA職員)
11月15日 講義 「蹄の管理について」
      講師:田中弘祐調査役
      (軽種馬生産技術総合研修センター)
      実技 乗馬等:(JBBA 職員)
11月18日 講義 「JRA調教師との談話会」
      講師:久保田貴士氏(日本調教師会関東本部)
      実技 乗馬等:(JBBA職員)
11月19日 講義 「草地・土壌について」
      講師:川田恒氏(日高農業改良普及センター)
      実技 乗馬等:(JBBA職員)
11月20日 講義 「馬体の見方(コンフォメーション)」
      講師:冨成雅尚氏(JRA日高育成牧場)
      実技 乗馬等:(JBBA職員)
11月21日 講義 「軽種馬生産界の現状と今後について」
      講師:木村貢氏(日高軽種馬農業協同組合)
      実技 乗馬等:(JBBA職員) 
11月22日 講義 「馬の初期馴致について」
      講師:冨成雅尚氏(JRA日高育成牧場)