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モーニンが優駿スタリオンステーションにスタッドイン

  • 2019年11月25日
  • スタッドインしたモーニン
    スタッドインしたモーニン
  • 元気な姿で優駿スタリオンステーションに到着
    元気な姿で優駿スタリオンステーションに到着
  • ヘニーヒューズの後継種牡馬として期待は大きい
    ヘニーヒューズの後継種牡馬として期待は大きい

 11月21日、新冠町朝日にある優駿スタリオンステーションに、来年から新たに種牡馬として供用を開始するモーニンが、飛渡清一優駿スタリオンステーション代表取締役、須崎孝治(株)優駿代表取締役ら関係者が出迎える中、元気な姿でスタッドインした。

 モーニンは父がヘニーヒューズ、母がギグリー、母の父がディストーテッドヒューマーという血統の牡7歳の栗毛。2014年3月のOBS March Sale of Two-Year-Olds In Trainingにおいて、335,000$で取引されたアメリカ産馬となる。

 モーニンは馬場幸夫氏の所有馬、栗東の石坂正厩舎の管理馬として競走生活を送り、日本、韓国にて28戦8勝。2015年5月の3歳未勝利戦でデビューすると、経験馬相手に5馬身差の楽勝でポテンシャルの高さを示し、その後、3歳500万下、新涼特別(1000万下)、秋嶺S(1600万下)を危なげなく勝利し、デビューから無傷の4連勝を飾り、一気にオープン入りを果たした。重賞初挑戦の武蔵野S(G3)で初黒星を喫したが、2016年の根岸S(G3)で重賞初制覇。続くフェブラリーS(G1)は上々のスタートから中団外でレースを進め、3コーナーで先行手段を射程圏に入れると、最後の直線では矢のような伸びを見せ、1分34秒0のレコードタイムでG1タイトルを獲得した。デビューから282日でのダートG1制覇は史上最速記録となった。2018年には韓国へ遠征してコリアスプリントに優勝。海外でビッグタイトルを手にした。

 父ヘニーヒューズは本馬モーニンのほか、BCディスタフ(G1)連覇などG1レース11勝のビホルダー、2013年JRA賞最優秀2歳牡馬アジアエクスプレス、本年のニュージーランドトロフィー(G2)、ユニコーンS(G3)優勝のワイドファラオなど数多くの活躍馬を送り出す、優駿スタリオンステーション繋養の看板種牡馬。優駿スタリオンにとってヘニーヒューズの後継は、アジアエクスプレス、ヘニーハウンド、サウンドボルケーノに続き4頭目、馬場幸夫オーナーの所有馬は、アジアエクスプレス、ベストウォーリアに続き3頭目の種牡馬供用となる。

 事務局の(株)優駿は「父ヘニーヒューズからの豊富なスピード、また、本馬の好馬体は産駒へと受け継がれるものと思われます。来年のシーズンへ向けしっかりと準備していきます」と期待した。種付料は後日発表されるという。