馬産地ニュース

新ひだか町で第4回担い手研修

  • 2019年11月18日
  • 約50人が出席した第4回担い手研修
    約50人が出席した第4回担い手研修
  • 主催者を代表してあいさつする中村佐(たすく)首席調査役
    主催者を代表してあいさつする中村佐(たすく)首席調査役
  • 経営について図解する中野貴英氏
    経営について図解する中野貴英氏

 11月14日夜、公益社団法人日本軽種馬協会は、新ひだか町静内本町にある日高生産連ビル3階会議室において、平成31年度軽種馬経営高度化指導研修事業「第4回担い手研修~軽種馬生産の担い手を対象とした経営支援に係る研修~」を開催した。

 この研修は軽種馬生産育成牧場の円滑な経営に必要な知識の習得と、参加者間の意見交換にて経営者としての意識を醸成するとともに、地域での支援体制の強化を目指すもの。対象は経営継承者および後継者、地域において、軽種馬生産の担い手を支援する自治体、農協などの職員となっている。6月の第1回、9月の第2回、10月の第3回に続く、第4回のこの日は、約50人の牧場関係者や関係団体職員が出席した。

 第4回の研修のテーマは、軽種馬生産の経営管理。講師には株式会社アステップ代表取締役で経営コンサルタントの中野貴英氏を、アドバイザーには酪農学園大学農食環境学群・循環農学類小糸健太郎教授と北海道酪農畜産協会経営支援部原田要主査を招いた。

 開会にあたり主催者を代表してJBBA中村佐首席調査役は「皆様方は経営者として、また、未来の経営者として、日々、牧場の経営を行っていることでございますが、経営の仕方にもそれぞれの牧場で様々な手法があると思います。ひとつには成功体験、経験則に基づいた視覚的な経営、また、ひとつには数値に基づいた客観的経営などもあります。軽種馬生産にとどまらずある事象に影響される要因は多くなっていると感じます。この研修が、今まで自分たちが行ってきたことがどうなのかを考える一助になればと思っています」とあいさつした。

 講師の中野氏は、都市銀行で事業調査部にて企業診断、業界調査に従事した後、経営コンサルタントに転身し、中小企業の経営支援に取り組んできた。2016年に株式会社アステップを設立。経営コンサルタントとして独立し、これまでに3000社以上の企業を支援してきたという。公職としては2014年から経済産業省の「よろず支援拠点事業」のチーフコーディネーターに全国最年少で抜擢されている。

 中野氏は「経営者がやるべきことは何か」を演題にした講演で、自分が経営コンサルタントになった経緯を披露。続けて、実際に相談に乗った企業を例にとり、経営者の仕事とは何か、ビジネスプランの考え方などを紹介した。