馬産地ニュース

北海道獣医師会日高支部が新技術講習会

  • 2019年11月18日
  • JBBA静内種馬場で開催された新技術講習会
    JBBA静内種馬場で開催された新技術講習会
  • 講師を務めた佐藤正人獣医師
    講師を務めた佐藤正人獣医師
  • 実習馬を用いての実習
    実習馬を用いての実習

 11月14日、公益社団法人北海道獣医師会日高支部は、新ひだか町静内田原にある公益社団法人日本軽種馬協会静内種馬場の研修所と生産技術研修センターにおいて、令和元年度産業動物講習会・新技術講習会を開催した。

 講習会は公益社団法人北海道家畜畜産物衛生指導協会、日高獣医師会の共催で、日本軽種馬協会が後援。北海道獣医師会会員の日高や胆振の獣医師のほか、十勝の獣医師、獣医学部の学生など約60人が出席した。

 主催者を代表して北海道獣医師会日高支部の支部長で日高獣医師会の会長でもある駒澤弘義氏は「皆様におかれましては、朝早くから、そして、遠いところからご出席していただきありがとうございます。昨年は馬の麻酔についてご講演していただきました。今年は目の疾患、眼科診療についてもろもろお話していただきます。なかなか目の専門の獣医師は少ないということで、今日は三石の佐藤先生にご講演していただきます。今日の話を聞いて、我こそはと思う人がひとりでも多く、眼科診療をケアしていただきたいと思います。午後からは実馬を用いた研修もあります。時間の許す限り参加していただき、日常診療に役立てていただければありがたいなあと思っております。そして、牧場生産者の馬の売り上げも、ホッカイドウ競馬も順調に伸びてます。それも現場で働いてる獣医師の方々の努力のたまものと思っています。今後とも強い馬づくりにご協力していただきまして、今日の講演を参考にしていただければ幸いです。また、お忙しい中、会場を提供していただいたJBBAの関係者におかれましては、心から感謝申し上げます」とあいさつした。

 講習会は午前中に研修所講義室において、みなみ北海道農業共済組合日高支所家畜高度医療センターの佐藤正人獣医師を講師に招き「馬の眼科診療 一般検査~角膜外科」を演題に講演。佐藤獣医師は威嚇瞬目反射、対光反射、フローレス試験といった眼科一般検査を紹介した。

 午後からは生産技術研修センターへ移動して実習。実習馬を用いての眼窩周囲の神経ブロック、超音波検査、眼底検査、解剖体を用いての眼科検査、角膜外科、眼球摘出などを練習した。