馬産地ニュース

にいかっぷホロシリ乗馬クラブで第22回「ホロシリCUP」開催

  • 2019年11月15日
  • 大会での出場経験を増しているウインマーレライ
    大会での出場経験を増しているウインマーレライ
  • 2014年勝島王冠の覇者ハブアストロール
    2014年勝島王冠の覇者ハブアストロール
  • 競技前の準備の様子
    競技前の準備の様子
  • 25の団体・企業が協賛し、出場選手にはたくさんの賞品が贈られた
    25の団体・企業が協賛し、出場選手にはたくさんの賞品が贈られた
  • 毎年実施している楠木貴成さんによるクリニック(中高生向け指導)
    毎年実施している楠木貴成さんによるクリニック(中高生向け指導)

 新冠町で11月4日、第22回「ホロシリCUP」(主催:にいかっぷホロシリ乗馬クラブ)が行われた。

 にいかっぷホロシリ乗馬クラブを会場とした馬術大会で、同クラブ会員や新冠乗馬スポーツ少年団員がエントリー。過去の大会では国体出場選手やJRAの三津谷隼人騎手も出場している。当日は晴天に恵まれ、海が近い場所ながら風もなく、大会日和となった。

 競技はジムカーナ、クロスバー飛越、ビギナーズ障害飛越、小障害A飛越の4つで、総勢33人が挑んだ。ギャラリーにはビデオカメラを持った保護者や乗馬仲間が観覧し、優れた走行のあとには拍手が沸き起こった。

 この大会では、正規のルールを基本としながら、キャリアの浅い選手たちの競技慣れや、大会の雰囲気での人馬の実力アップを図るため、ローカルルールを設定して競技が行われた。状況によっては、その場で技術向上のための機会が与えられ、それがこの大会の持ち味にもなっている。年々、大会を通じて成長する選手は多い。全競技において人馬のケガはなく、落馬もなく、安全に競技が行われた。

 第1競技のジムカーナで優勝した楫川秀明さん(小学3年生)は、「最後まで速く走ることができました。(騎乗馬の)ナーシャルバトルには、勝手なことをしないように気を付けていました。ゴールまでよく言うことを聞いてくれました。大会に出たのは小学1年生からで、初めて優勝することができ、自信になりました」と、感想を話していた。

 元競走馬も多数出場し、重賞タイトルのあるスギノエンデバー(北九州記念(G3)の勝ち馬)やナリタセンチュリー(京都大賞典(G2)、京都記念(G2)の勝ち馬)、ハブアストロール(勝島王冠の勝ち馬)も元気に駆け抜けた。第4競技の小障害A飛越競技ではウインマーレライ(ラジオNIKKEI賞(G3)の勝ち馬)が優勝。コンビを組んだ柳谷駿斗さんは、「昨年は満足いく結果を出せなかったので、優勝は全然意識していませんでした。馬がよく頑張ってくれて、真面目に飛越してくれたおかげです。最後まで集中して競技できましたし、コースの特徴もよく理解できていました。次の大会も頑張りたい」と、声を弾ませていた。表彰式では中村義弘大会長から大きなホロシリカップが手渡された。

 競技終了後は、大会審判員を務めた楠木貴成さんによるクリニックも行われた。今大会の進行・解説役を務めた山畠輝男さん(同クラブ・支配人)は、「毎年たくさんの選手にエントリーいただき、嬉しいです。今年は駐車場に入りきらないくらい来場があり、大にぎわいでしたね。競技内容や結果も大事ですが、ローカルルールを生かして、馬術の楽しさを感じていただき、競技でうまくできた経験を、喜びや自信にしていただければ嬉しいです」と、振り返った。

 会場となっているにいかっぷホロシリ乗馬クラブは高規格幹線道路の延伸(日高厚賀IC~新冠IC)により、令和2年度の移転が確定している。移転場所は新冠温泉付近となる。今回の場所での大会開催は、今回もしくは次回が最後となる見込み。

競技結果(優勝者)

ジムカーナ競技 楫川秀明 ナーシャルバトル 

クロスバー飛越競技 須田侑成 コア

ビギナーズ障害飛越競技 本間駿名 ジーガートップ

小障害A飛越競技 柳谷駿斗 ウインマーレライ