サッポロクラシックカップはヘイセイメジャーが勝利
各地の2歳主要競走を短期集中で施行する「未来優駿シリーズ」の第7戦、第6回サッポロクラシックカップ(H2)【パイロ賞】が10月24日、門別競馬場ダ1200mで行われた。
今年の出走馬は牡馬3頭、牝馬5頭の計8頭。少頭数での施行となった。
1.6倍の1番人気に推されたのは、カレンブラックヒル産駒の牝馬、アザワク。前走エーデルワイス賞(Jpn3)では1/2馬身差の2着、初戴冠を目指しここに挑んできた。2番人気は、イノセントCを制したマジェスティックウォリアー産駒、ヘイセイメジャーで2.8倍。重賞3戦を経てここでの戴冠を目指し挑んできた。7.8倍の3番人気はパイロ産駒の牝馬、エンジェルパイロ。母は東京2歳優駿牝馬勝ち馬のエンジェルツイートということもあり、素質開花に期待を込め、人気を集めた。
レースは、最内枠のエンジェルパイロが押して先頭へ、人気のヘイセイメジャー、アザワクもそれを見る形で2番手を進む。直後リンノカーニバル、マナホクレレまでが先頭集団を形成した。直線を向くと、逃げるエンジェルパイロを追い詰めるヘイセイメジャー、外からアザワクも追い込んでくる。残り200m地点でヘイセイメジャーが後続を突き放し、重賞二連勝のゴールを駆け抜けた。勝ち時計は1:12.9(曇・良)。1馬身1/2差の2着にアザワク、さらに1馬身1/2差の3着はエンジェルパイロと、人気馬で決着した。
この勝利で、ホッカイドウ競馬デビュー騎手としては史上2人目となる通算2100勝を達成した宮崎光行騎手。同時に自身が持つホッカイドウ競馬最高齢重賞勝利記録(52歳10か月9日)をさらに52歳11か月に更新した。「前回より調子は良かったし、馬の能力を信じて乗りました。スタートでちょっとヨレて行きっぷりは良くなかったけど、2番手に付けられたし、理想的なレースができましたね。気性も大人になってちゃんと指示に従うようになったし、これから更に成長してくれると思います」と振り返った。
管理する松本隆宏調教師は「最初の頃は遊びながら走っているような状態でしたが、ここ2戦は馬がレースを覚えたのか、一生懸命頑張ってくれましたね。テンのスピード、終いの脚は良いものを持ってますし、心身共にしっかりしてきたらもっと走れるんじゃないかと期待しています」と喜びを噛み締めていた。
ヘイセイメジャーは父マジェスティックウォリアー、母スズノメヒョー、母の父バチアーという血統の2歳牡馬。生産は、桜花賞馬レッツゴードンキ、マイルチャンピオンシップ(G1)を制したダイタクヘリオスなどを生産した平取町の清水牧場。2016年シーズンから日本で供用を開始した父マジェスティックウォリアーにとって本邦初年度産駒となる。