北海道日高振興局とJRA日高育成牧場、日高軽種馬農業協同組合が包括連携協定を締結
10月16日、新ひだか町静内神森にある日高軽種馬農業協同組合静内支所応接室において、北海道日高振興局(柏木文彦局長)とJRA日高育成牧場(高嶋民治場長)及び日高軽種馬農業協同組合(木村貢代表理事組合長)との包括連携協定締結式が行われた。
締結式には北海道日高振興局の柏木局長、紀井親浩産業振興部長、山本健彦産業振興部農務課長、JRA日高育成牧場の高嶋場長、蘆原永敏副場長、青山史人総務課長、イメージキャラクターのターフィーくん、日高軽種馬農業協同組合の木村代表理事組合長、川越敏示参事などの関係者が出席。事務局からの経過報告の後、柏木局長、高嶋場長、木村代表理事組合長が協定書に署名し、協定を締結した。
柏木局長は「日高振興局と軽種馬を通じた様々な取り組みにつきまして、協働に進めていくため両団体と連携できたことを心から歓迎します。関係者の皆様のご協力に対し感謝とお礼を申し上げます。JRA日高育成牧場様におかれましては、長年積み重ねてきた生産育成技術によりまして、強い馬づくりということに貢献されるとともに、場内見学バスツアーなど、これまで、人と馬とのふれあいについてご尽力をいただいておりますことに、あらためて感謝申し上げます。
また、日高軽種馬農業協同組合様におかれましては、軽種馬生産構造改革推進会議の構成員として、強い馬づくりを進めるための軽種馬生産のあり方、生産構造の改善方策にかかる検討など、軽種馬生産者の組織として、ご尽力いただいていることに、また感謝申し上げます。日高振興局といたしましては、本日の協定締結を契機に、皆様方との情報交換を、これまで以上に密にしながら、軽種馬が抱える生産対策、人手不足、馬産地ファンづくりなどの課題に対しまして、迅速かつ積極的に取り組んでまいりたいと考えています。今後とも日高の基幹産業であります軽種馬が、競馬の売り上げと市場が順調に推移し、馬産地としてますます発展するよう、関係者の皆様と協働した取り組みを進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解、ご協力をよろしくお願いいたします」。
高嶋場長は「わたくしども日高育成牧場としましても、日高地方が今後もますます発展していけるよう、日高振興局様、日高軽種馬農業協同組合様をはじめ、馬を愛する皆様方と協力しながら、しっかりと役割を果たしていきたいと考えております」。
木村代表理事組合長は「わたくしどもは軽種馬生産の専門農協として市場促進、生産対策、診療事業を主な柱として事業を進めてまいりました。今後の日高の生産地を守るためには、いろいろな面でご指導、ご鞭撻をいただかないと立ちいかなくなる部分もあります。今後とも包括連携協定を通じてご助力をいただければ幸いです」と、それぞれの立場で決意を述べた。
包括連携協定とは、民間企業等からの提案を通して、複数の政策分野にわたって、北海道との協力関係を構築するため、連携・協力に関する協定を締結して、具体的な事業展開の協議を行い、協議が整ったものから事業を実施すること。北海道日高振興局との包括連携協定は、日高信用金庫以来2つ目になる。
3団体は今後、日高地域の馬産地活性化に向けて、軽種馬生産構造改革推進会議などでの、強い馬づくりを進めるため、軽種馬生産のあり方、生産の改善にかかわる検討や諸対策の取り組みといった強い馬づくりに関する事項、競走馬のふるさと案内所との連携と通じての、日高地域における軽種馬や馬文化の普及活動などの、地域を担う人づくりに関する事項、馬産地日高活性化PR事業などでの、馬産地(軽種馬、競馬、日高)ファンの拡大といった、交流人口の拡大や地域振興に関する事項、3団体の協議により必要と認められる事項について、協働で取り組んでいくという。