門別軽種馬生産振興会が馬魂慰霊祭
10月7日、日高町門別地区の牧場関係者で組織する門別軽種馬生産振興会(庄野宏志会長)は、日高町緑町にある日高軽種馬農業協同組合門別種馬場跡地の馬魂慰霊碑前において、馬魂慰霊祭を執り行った。
この馬魂慰霊祭は振興会が主催する伝統行事。門別種馬場が閉鎖される前から続けられており、馬魂慰霊碑の横には、かつて種牡馬として繋養されたホウヨウボーイの墓碑などもある。
馬魂慰霊祭には庄野会長、槇本一裕副会長や会員、日高軽種馬農業協同組合の梁川正普理事、門別支所の職員、日高町獣医師会の沖田正憲会長、日本軽種馬協会静内種馬場の遊佐繁基場長、日高家畜商組合富川支部の高橋良尚支部長、みなみ北海道農業共済組合日高支所日高西部事業所の吉田真郷所長、日高町農務課の湯村篤司課長など約20人が参列。参列者は富川神社の高橋秀徳宮司の神事に従い、馬魂慰霊碑の前で玉櫛をささげて一礼し、地元門別の軽種馬生産振興を支えた功労馬の冥福を祈り、今後の門別産馬の活躍を祈願した。
庄野会長は「本日は当振興会の馬魂慰霊祭にご出席いただきありがとうございます。あいにくの天気でしたが、たくさんの方にお集まりいただき感謝申し上げます。御覧いただきましたように、昨年の胆振東部地震で壊れた馬魂慰霊碑の土台の部分を修理しました。今日は時間の許す限り、功労馬たちを感謝して今後の生産馬の活躍を期待したいです」とあいさつ。梁川理事は「本日は雨の中ありがとうございました。今年はせりも好調で100億円を超える売り上げが確実になりました。景気も良いのでしょうが、馬主さんあってのことと感謝してます。皆様の強い馬をつくろうという思いが伝わっているのだと感じています。バブルが終わったころは売却率が30%とか、4頭上場して4頭主取りということを経験していることがあるだけに、今後、少し不安なところもあるんですが、それに負けないように皆さんと一緒に頑張っていければと思います」と乾杯の音頭を取った。