門別競馬場でフローラルカップが開催される
9月19日、門別競馬場では2歳牝馬重賞、UHB杯第19回フローラルカップ(H3)【タリスマニック賞】がダート内回り1600mで行われた。
1番人気は前走同条件のウィナーズチャレンジ競走を好タイムで圧勝したニホンピロアワーズ産駒のミステリーベルンで2.8倍。2番人気は栄冠賞で世代最初の重賞勝ち馬となったパイロ産駒のバブルガムダンサーで3.9倍。4.1倍の3番人気は、リリーカップ2着のスパロービート産駒グローリアスレゴンが人気を集めた。
ゲート内で2番人気のバブルガムダンサーが立ち上がり、後方から。ハナを奪ったのはグローリアスレゴン、差がなくミナトノヨーコも続く。ネーロルチェンテ、ルナクレア、ミステリーベルン、ミホスローロリスが先頭集団を形成した。団子状態で直線を向き、粘るグローリアスレゴン、追い上げを図るバブルガムダンサー、最内を突いてネーロルチェンテと先頭は激しく入れ替わった。残り50m余りで馬群から抜け出したのは、1番人気のミステリーベルンだった。勝ち時計1:44:3(曇・良)1馬身差の2着には9番人気のベルシャザール産駒、ネーロルチェンテ。アタマ差3着は最後まで粘ったグローリアスレゴンという結果だった。
ミステリーベルンに騎乗した宮崎光行騎手は、自身が持つホッカイドウ競馬最高齢重賞勝利記録(52歳6か月27日)を52歳9か月26日に更新。記念すべき勝利となった。「前走同じ距離で勝っていて、時計も良かったので前走並みに走れればいいレースが出来そうだなと感じていました。ハナには拘らず、前の方で競馬ができれば力は出せるだろうし、あとはどこを抜けるかという感じでしたね。直線馬込みの中に入ってしまったけど、手応えは良かったし、馬が頑張ってくれました」と振り返った。
管理する小国博行調教師は開業4年目にして重賞初勝利「騎手時代も重賞勝つの遅かったし、そんな流れかなと思っていましたから、勝てて一安心という感じ。この馬に関してはいいものを持っているんだけど、テンションが高くて忙しいレースには向いていない印象ですね。騎手のおかげでいろいろ学習して、大人になって来ているものの、距離があった方が能力を発揮できると思います」と評した。
ミステリーベルンは、父ニホンピロアワーズ、母ミステリューズ、その父ナリタトップロードという血統の2歳牝馬。浦河町にある市川牧場の生産馬で、HBAサマーセール取引馬。小国調教師に初重賞勝利をプレゼントした同馬、父ニホンピロアワーズにとっても産駒重賞初勝利であり、記録ずくめの勝利となった。