セプテンバーセールが開催される
9月17、18日の両日、新ひだか町静内神森にある北海道市場で、日高軽種馬農業協同組合、胆振軽種馬農業協同組合、十勝軽種馬農業協同組合が主催する北海道市場セプテンバーセール2019が開催された。
2日間で492頭(牡209頭、牝283頭)が上場し、うち売却頭数は363頭(牡168頭、牝195頭)。初の開催だったために例年との比較はできないが、売却総額は1,597,860,000円(税込価格、以下同)で売却率は73.8%、平均価格は4,401,818円だった。
最高価格取引馬は18日に上場された上場番号344番「ベネラ2018(牡、父キズナ)」(新冠町・武田牧場生産)。母ベネラが根岸S(G3)やJBCスプリント(G1)に勝ったサウスヴィグラスの半妹で、半兄に現役活躍馬グッドヒューマーがいる血統。激しい競り合いとなったが(株)ノースヒルズが20,628,000円で落札した。
高額2位は2頭が並び、上場番号341番「ブロンドヒロイン2018(牡、父ノヴェリスト」(白老町・社台コーポレーション白老ファーム産)と、上場番号488番「グーテデロワ2018(牡、父ノヴェリスト)」(新ひだか町・田中裕之氏生産)。
前者は母がジャパンカップ(G1)優勝馬スクリーンヒーローの全妹という血統で村田哲朗氏が、後者は祖母シャーパリがチリのG1勝馬で、半姉に現役活躍馬スズカグラーテがいる血統で森中蕃氏が18,360,000円で落札している。
高額4位は17日に上場された上場番号160番「アヴェクトワ2018(牡、父モーリス)」(浦河町・宮内牧場生産)。祖母に桜花賞馬キストゥへヴンがいる血統。山元哲二氏が16,200,000円で競り落とした。
高額5位は上場番号502番「オデッタ2018(牡、父ダンカーク)」(浦河町・辻牧場生産)チューリップ賞(G3)にも挑戦したオデッタの初仔という血統で、荒木徹氏が15,660,000円で競り合いを制した。
また、牝馬では上場番号484番「クロスウォーターⅡ2018(父オルフェーヴル)」(新冠町・須崎牧場生産)。近親に輸入種牡馬ボストンハーバーがいる血統。14,040,000円で(株)前川企画が落札した。
木村貢市場長は「サマーセールの日程緩和を目的に新設しましたが、一定の成果はあげることができたと思う。取引価格にバラつきがあったことに批判の声もいただいたが、オールカマーのせりという性格上、やむを得ない部分が大きい。市場の運営に関しては反省すべき点もあるが、販売価格はそれぞれの馬の血統や成長過程を購買者が判断するもので、そういう意味では満足する市場を開催できたと思う。これからも続けていきたい」と話があった。
セプテンバーセールの詳細な結果につきましてはこちらをご覧ください。
→https://www.jbis.or.jp/seri/2019/11B6/