馬産地ニュース

浦河町で「うらかわ馬フェスタ2019」開催

  • 2019年08月16日
  • 牧場スタッフが大勢走った「ウラカワサマーダッシュ」
    牧場スタッフが大勢走った「ウラカワサマーダッシュ」
  • 大勢の来場者が祝福した馬上結婚式
    大勢の来場者が祝福した馬上結婚式
  • 馬上結婚式では先導馬や馬車が活躍
    馬上結婚式では先導馬や馬車が活躍
  • 暑い中、2日間で約3500人が来場
    暑い中、2日間で約3500人が来場
  • 「浦河競馬祭」の名残「浦河ダービー」で人馬が疾走
    「浦河競馬祭」の名残「浦河ダービー」で人馬が疾走

 7月27日と28日、浦河町のJRA日高育成牧場施設内特設会場で「うらかわ馬フェスタ2019」が行われた。

 「浦河競馬祭」が昨年で幕を閉じ、今年は「第34回シンザンフェスティバル」と「ジョッキーベイビーズ北海道地区代表決定戦」を内容としたイベントとなった。27日は曇りがちな空だったが、28日は熱中症に気を付けなければならないほどの晴天で、来場者や運営スタッフはこまめに水分補給をしながら過ごした。会場では露店が並び、今年話題のタピオカドリンクや浦河産食材を生かしたB級グルメなどが並んだ。

 27日はミスシンザンの表彰があり、選ばれた玉沢有美さんと淡路瑞綺さんが表彰を受けた。サラブレッド馬上結婚式では中脇光さん・志津香さん夫妻、河田啓祐さん・麻美さん夫妻が馬車で登場し、大勢の来場者が見守る中、結婚式を行った。中脇さんは地元牧場の後継者で、祝福に駆けつけた若い牧場関係者の姿も目立った。河田さんは両親もこのシンザンフェスティバルで馬上結婚式をしており、史上初の2代にわたる結婚式となった。新婦の麻美さんは感動の涙を流して喜んでいた。中脇志津香さんは、競走馬のふるさと案内所と関連している「競馬女子部」のブログを担当している一人で、ブログでも結婚式の様子を伝えている。

 会場ではカントリーパーティーとしてジンギスカンを食べる来場者がほとんどで、にぎやかなひと時となった。プログラム後半の「G1優勝馬生産牧場表彰」ではインティ(フェブラリーS(G1))の生産者の山下恭茂牧場、アンジュデジール(JBCレディスクラシック(Jpn1))の生産者の辻牧場が表彰対象となり、会場から拍手が送られた。その後の競馬グッズオークションでは、その2頭に関するグッズなど8品がオークションにかけられ、活発な競り合いで高額落札もあった。このオークションはチャリティで、売上の12万9,000円は浦河町内における乗馬療育や社会福祉法人に届けられる予定。最後にステージではお笑い芸人「にゃんこスター」が登場し、持ち前の軽快なダンスで締めくくった。

 28日はJRAホースショーが2回あり、アンダルシアンや、騎乗技術をマスターしたマスコット・ターフィーが華麗な演技、ジャンプを見せた。ステージではお笑い芸人「メイプル超合金」が登場し、お笑いトークライブを行った。会場ではおなじみの蹄鉄打ち実演やばんえい競馬、JRA、BTCのPRブースがあり、“馬フェスタ”の文字通り、馬に親しめる内容が随所にあった。中でも、木馬に乗って勝負服を着用しての記念写真(BTCブース)は今年も老若男女、多くの参加者があった。

 会場の広い場所を利用して、無料ポニー馬車や引馬乗馬もあり、暑い中ではあったものの、小さい子を中心にそれぞれ馬との思い出をつくった。引馬乗馬では、JRA育成馬で重賞馬のモンストールも大人しく参加者を乗せて、立派に役目を果たしていた。

 会場付近の馬場では「ジョッキーベイビーズ」の北海道地区代表決定戦やエキシビションレースの「浦河ダービー」が行われ、小さな人馬が迫力満点に駆け抜けた。また、馬ではなく人間が走る新企画「ウラカワサマーダッシュ」にはBTC界隈の牧場スタッフらが気合い十分に参加し、灼熱のダートコースをリレーで走破。途中バトンミスなどハプニングもありながら、それぞれ馬になったような気持ちで全力疾走し、観客を大いに楽しませた。