ノーザンホースパークでJRAジョッキーズ
8月12日、苫小牧市美沢にあるノーザンホースパーク(吉田勝己代表取締役)は、ノーザンホースパーク開園30周年プレミアムイベント「ノーザンホースパークフェスティバル with JRAジョッキーズ」を開催した。
ノーザンホースパークは、馬とのふれあい、馬術の普及を通じた馬事振興、北海道の観光振興を目的に1989年7月22日に開園。園内にはポニーや馬車馬、かつて競馬で活躍したサラブレッドなど12種類約80頭の馬たちが暮らし、乗馬をはじめ、さまざまな「馬とのふれあいプログラム」を通して、訪れるゲストに馬の魅力を伝えている。
JRA日本中央競馬会に所属する騎手を招いてのイベントは2014年から毎年、夏のJRA北海道シリーズの時期に行われており今年で6回目。今年はJRAから福永祐一騎手、クリストフ・ルメール騎手、戸崎圭太騎手、藤岡佑介騎手、石川裕紀人騎手、荻野極騎手の6人の騎手が参加したほか、馬事文化の発展に貢献すべく活躍しているホースマンを国内外から招待して、さまざまなホーススポーツや調教技術を紹介するイベントを用意した。
イベントは苫小牧市などの在住する子どもたちによるカドリールショーで開幕。続く、引退競走馬による競馬のデモンストレーションは、石川騎手がラストインパクトに、荻野騎手がデルタブルースに騎乗して引退競走馬がセカンドキャリアで活躍する姿を披露した。
ショージャンピング(障害飛越競技)のデモンストレーションでは、1996年アトランタ五輪、2000年シドニー五輪に出場した日高町にある白井牧場の白井岳さんと、ルメール騎手が障害物競走で対決。戸崎騎手はカウボーイスタイルで登場して華麗にウエスタン馬術をやってみせた。
ポロ競技のデモンストレーションでは、福永騎手と藤岡騎手がスティックでボール打ちに挑戦。福永騎手は「こういう馬事文化を伝える貴重な体験ができて楽しかった。もっと手首を鍛えないと駄目ですね。改めて自分は騎手でよかったと思いました」と話した。
イベントの最後は恒例のチャリティオークションを開催。ルメール騎手のサイン入りオリジナルパーカーや戸崎騎手のサイン入りオリジナルアウターセットなど17品が出品され、すべてが高値で落札された。チャリティの収益金は158万5,000円に上り、全額が引退競走馬のセカンドキャリアを支援する活動団体へ寄付するという。