ヘンリーバローズがイーストスタッドにスタッドイン
8月5日午前10時頃、浦河町西幌別にある大型種牡馬施設・イーストスタッドに、来年から種牡馬として繋養されるヘンリーバローズがスタッドインした。
ヘンリーバローズは、父ディープインパクト、母シルヴァースカヤ、母の父シルヴァーホークという血統の牡4歳の鹿毛。全兄はノンタイトルながら人気種牡馬として100頭以上の繁殖牝馬を集めるシルバーステートという血統。安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬で、2015年のセレクトセール当歳セッションにおいて、猪熊広次氏に129,600,000円(税込)で購買された市場取引馬として知られる。
現役時代は猪熊広次氏の所有馬、栗東の角居勝彦厩舎の管理馬として競走成績は2戦1勝。2017年7月のデビュー戦では、翌年の日本ダービー馬となるワグネリアンの鼻差2着に惜敗。2戦目に楽々と勝ち上がり、クラシック戦線の有力候補に名乗りを上げたが、脚部不安のためわずか2戦でキャリアを終えた。
来年の種付料は未定。2020年、2021年はイーストスタッドで、2022年、2023年は新ひだか町のアロースタッドで繋養と、2年おきに繋養先が変わる国内シャトル種牡馬となる。種牡馬入りに際しては、有志によるシンジケートが結成されるという。
事務局の(株)ジャパンレースホースエージェンシーは「わずか2戦のキャリアしかありませんが、セレクトセールで高い評価を得たこと、全兄のシルバーステートが人気を集めている血統背景、好馬体の持ち主ということからシンジケートを組んで種牡馬入りすることになりました。先日亡くなったディープインパクトの後継として期待しています」とコメントしている。