GDJノースクイーンカップはクレイジーアクセルが勝利
7月18日、門別競馬場ではグランダム・ジャパン2019シリーズ、古馬シーズン第3戦となる、第18回ノースクイーンカップ(H2)【シニスターミニスター賞】がダート1800mで行われた。
今年は大井からの遠征組、クレイジーアクセル、アクアレジーナを加えた牝馬12頭がエントリー。1番人気に推されたのは、アルティマウェポン。重賞勝ちこそないが、昨年大井に遠征しレディスプレリュード(Jpn2)3着など、強豪相手にも戦えるのが強みだ。2番人気は前走ヒダカソウCで重賞初勝利を手にしたクオリティスタート。3番人気は大井から参戦のクレイジーアクセル。船橋の重賞、東京湾Cで逃げ切り勝ちを収め、つづく関東オークス(Jpn2)3着の実力馬だ。
交流重賞、ブリーダーズゴールドカップ(Jpn3)に繋がる重要な1戦、揃ったスタートから押してクレイジーアクセルが先手を奪う。最内アップトゥユーは譲って2番手へ、それを追うのはタイムビヨンド、ミスシェーンハイト、クオリティスタートと、人気馬は前に集中、縦長の展開となった。最後の直線、アップトゥユーが追い出しを開始、クレイジーアクセルを捕らえにかかるも二枚腰を駆使したクレイジーアクセルがアップトゥユーを突き放し、先頭のままゴールを駆け抜けた。勝ち時計は1:55.0(曇・重)2着アップトゥユーとの着差は1馬身1/2、6馬身差の3着にはクオリティスタートという結果だった。
クレイジーアクセルを勝利に導いたのは、金沢所属の吉原寛人騎手。テン乗りだったが、見事に馬の能力を最大限に引き出した。「内の方に早い馬(アップトゥユー)がいましたし、外枠だったので、押してでもハナを取りに行きました。取り切った後は、この馬のレースができるなとまずホッとしました。行きたがる面もあり、直線ではどれだけ踏ん張ってくれるか期待を込めて追っていましたが、ちゃんと突き放してくれましたし、この馬の持ち味であるスピードを生かす競馬ができて良かった」と笑顔で振り返った。
管理する渡邉和雄調教師は「初めての長距離輸送で状態面が心配でしたが、プラス体重で出走できたことで一安心。ハナを奪い、早めのペースで逃げている姿を確認したあとは、もう大丈夫だろうと安心して見ていました。グランダム・ジャパン古馬シーズン制覇を目指していきたいです」と力を込めた。
クレイジーアクセルは父ロージズインメイ、母ベアフルート、母の父サクラバクシンオーという血統の4歳牝馬。遡れば米G1を4勝した名牝、ステラマドリッドがいる良血馬だ。生産は、今年の北海優駿馬リンゾウチャネルも生産した新冠町の川上牧場。