馬産地ニュース

北海道トレーニングセール取引馬が韓国へ

  • 2019年06月20日
  • 輸出検疫を終えた北海道トレーニングセール取引馬
    輸出検疫を終えた北海道トレーニングセール取引馬
  • 韓国行きの馬運車に乗り込んだ
    韓国行きの馬運車に乗り込んだ
  • 落札時のファインドロップ2017
    落札時のファインドロップ2017

 6月18日夜、JRA札幌競馬場で5月21日に開催された北海道トレーニングセールにおいて、韓国人バイヤーが購買した2歳馬が、韓国へ向け輸出された。

 今回輸出されたのは、韓国のKIM EUNGSOO氏が4,968,000円(税込)で購買したアマゾンバローズ2017(牡、父ヘニーヒューズ)と、同じく韓国のKIM KAB SOO氏が6,480,000円(税込)で購買したファインドロップ2017(牡、父ゴールドアリュール)の2頭。2頭は6月10日に新ひだか町静内田原にある日本軽種馬協会静内種馬場輸出検疫施設に輸出検疫のため入厩し、無事に検疫を終えた。この後、陸路で山口県の下関港からフェリーで韓国へ渡ったという。

 輸出関係者は「ヘニーヒューズ、ゴールドアリュールの父系は、韓国の競馬に合うと人気があります。北海道市場取引馬が海外で勝つとJBBAから馬主や調教師にボーナスが支給されると聞いてますので、この2頭もたくさん勝ってオーナー関係者を喜ばせてほしいですね」と期待した。

 今年の北海道トレーニングセールに海外からは、韓国のほか、シンガポール、香港、マレーシアなどから約20名の競馬関係者が参加。韓国人バイヤーの2頭以外にも、シンガポールのDR.K C TAN氏が牡2頭を総額25,920,000円(税込)で購買した。市場関係者のプロモーション活動や日本産馬の海外での活躍により、海外流通促進は着実に成果をあげている。