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キタサンブラックの初産駒がお披露目

  • 2019年02月19日
  • お披露目されたキタサンブラックの初年度産駒
    お披露目されたキタサンブラックの初年度産駒
  • ノーザンファームで誕生したのは牡の鹿毛
    ノーザンファームで誕生したのは牡の鹿毛
  • 父になったキタサンブラック
    父になったキタサンブラック

 1月25日、安平町早来源武にあるノーザンファームにおいて、1月19日に生まれたキタサンブラックの初産駒がお披露目された。

 集まった報道陣にお披露目されたのは、母リアリサトリスから生まれた鹿毛の牡馬。五十嵐悟厩舎長は「キタサンブラックの現役時代には、うちの生産馬が何度も泣かされてきました。パワーがあって心肺能力が高くてすごく強い馬だったので、どんな馬が出るかとても楽しみにしてたのですが、素晴らしい馬が出たと大満足してます。体を触るとものすごいパワーを感じます。骨格がしっかりしていて、走ると掻き込むようなフォームで力強いフットワークをしています。トモの感じはキタサンブラックに似ていますね。生まれてからも順調で、とても前向きな性格。このままたくましく育てて、良い状態で育成厩舎へバトンタッチしたいです」と話した。

 キタサンブラックは父ブラックタイド、母シュガーハート、母の父サクラバクシンオーという日高町にあるヤナガワ牧場の生産馬。現役時代は、日本を代表する演歌歌手と知られる北島三郎さんが代表を務める(有)大野商事の所有馬、栗東の清水久詞厩舎の管理馬として競走生活を送り20戦12勝。3歳時の2015年には菊花賞(G1)、スプリングS(G2)、セントライト記念(G2)を制覇。2016年は天皇賞(春)(G1)、ジャパンC(G1)などを制覇、2017年は大阪杯(G1)、天皇賞(春)(G1)連覇、天皇賞(秋)(G1)、有馬記念(G1)などを制覇し、2016年、2017年と2年連続でJRA賞年度代表馬を受賞した。歴代最高となる18億7,684万3,000円(付加賞含む)を獲得して現役引退。2018年から安平町早来源武の社台スタリオンステーションで種牡馬入りした。

 種牡馬1年目は130頭に種付け。産駒は2021年にデビューする。